この記事を書いている@ゴリラは、元一部上場コンサル社員歴16年。北海道から九州まで、数千人の経営者やビジネスリーダーに対してプレゼン&コンサルを繰り返す日々を過ごす。5億円以上を売上。2022年約24年間の会社員生活を卒業し@ゴリラとして個人で活動を開始。講師、営業、経営者、ビジネスリーダーに向け、プレゼン、パワポ、ビジネスマインドなどをオンライン専門で伝授し続けている。【特徴】内向型、シャイ、人見知り、毒舌
プレゼンで人生が変わる!伝わらないってストレス!伝わるって最高やん!
目次
【推し活|本】クラクションを鳴らせ@中野優作 (著) コンサル思考
仕事とは頭を使い続けること。思考停止が最も危険!
この本は、とりあえず「 経営コンサルタント 」は読みましょう。マーケティグコンサル、SNSコンサル、接客コンサルではなく「 経営 」コンサルにオススメ、です。
なぜならば、経営コンサルタントが会社(クライアント)を良くしていく(業績を上げていく)まさに、その❶手順と❷起きる問題❸対策が、描かれているからです。しかもそれは、経営コンサルタントでは描きづらい「 現場のリアル 」が描写されています。※著者中野さんはその意図で書かれた本ではありません。あくまでも、元経営コンサルの私が勝手に受け取った感想です
少なくとも「 経営コンサル 」を5年や10年実務をしてきた方は、ここに描かれていることは「 事実 」であると、その手触りを感じることでしょう。現場でグリグリの実務経験がないと、この描写はできません。論理を研究しているだけでは、この手触り感は理解できません。また、若手経営コンサルの方にとっては、この本はこれからコンサルとして成長していくために、何をどの手順で経営者に提案したら良いのか?が、描かれています。若手のあなたには、どの部分が該当するのか?何を意味しているのか?は、分からない可能性があります。その場合、先輩や上司とこの本を共有し「 読み解いていくこと 」を実践してみてください。そのプロセスこそが、コンサルとしての成長に最も役に立つ使い方です。
ちなみに、私が読書中も読後にも感じたことを書きます。
「 危険 」
この本は「 エネルギー 」があります。熱量があります。パワフルです。が、ある人達にとっては危険です。それは「 自分も、中野さんの様に信念を持って行動して会社を変えるぞ! 」と意気込む人、です。ま、本を読んだからとて、自分の行動が変わる人はほとんどいません。が、勢い背中を押される可能性があります。つまり「 それほど、熱い 」本です。影響されやすい自覚がある人は「 そのつもり 」で読み始めましょう。あなたが、著者中野さんの様な、信念・覚悟の人、じゃない限り危険です。
本のほとんどの内容が手触り感を持って共感できました。理解も納得もできました。し、スキル系で書かれていることは、まさに実践してきたことであり、若手やクライアントに教えていたことです。奇しくも今年Kindle出版した内容と本当に良く似ていて、逆にビックリしました。ので「 自分がやってきたことは、その意味で正解だった 」という喜びがありました。が、私は、著者中野さんの様な立ち回りはできません。あの熱量は持てません…。いやぁ…スゴイんです。まぁ、読んでみてください。
この本は「 Chapter❶営業活動|Chapter❷店舗マネジメント 」と「 Chapter❸ビッグモーターの崩壊と流通革命 」で大きく色合いが変わります。極端に言うと、2冊の本です。前半戦は「 ビジネススキル本 」として、多くのビジネスパーソンがトップレベルを目指す上での教本になります。が、後半は、ガラッとその様相が変わり「 小説 」になっていきます。ただその「 小説 」が、あくまでも「 本当の話(ビッグモーター時代の話し) 」に基づいて描かれているため、心が揺さぶられ続けます。人によっては心が傷み、人によっては心が熱くなります。「 こんな会社が存在するのか? 」と思われる方もいるだろうなぁと思います。が、描かれている世界観の強弱はあれど、日本の多くの昭和型&古い体質の中小企業内で起きている現象です。経営コンサルタントとして、同様の事象を何十社と見てきました。
ビジネススキルの成長を求める人は「 Chapter❶営業活動|Chapter❷店舗マネジメント 」を読んで、実践ベースに落とし込みましょう。実践ベースに落とし込める能力がある時点で、もうレベルは高いですけどね笑。経営コンサルとしての成長を求める人は「 Chapter❸ビッグモーターの崩壊と流通革命 」も読みましょう。その上で、教材として読み解くワークをしましょう。
ちなみに、は「 Chapter❶営業活動 」で描かれている営業のスタイルは、私の2冊目の著書( 内向型コンサルタントの個性で選ばれるプレゼン術 )とその世界観は似ています。ぜひ、比較して感じてみてください。「 VS構造ではない 」とか「 お客様に契約を迫らない 」というスタンスが、まさに共感、シンクロです。
「 Chapter❷店舗マネジメント 」で描かれているマネジメントのスタイルは、私の4冊目の著書( 内向型リーダーのモテる仕事術 )とその世界観は似ています。ぜひ、比較して感じてみてください。特に私が紹介している「 スタンス 」を多くのビジネスパーソンが実践すれば「 不祥事的な問題 」は激減します。その部分を、下記に引用します。ぜひ、参考にしてください!
(引用)
内向型リーダーのモテる仕事術
第3章 内向型リーダーのモテる仕事術《1》【スタンス編】3つのスタンスより引用
さて、ここからモテる仕事術を書いていきます。スタンス編、考え方編、実践編と続きます。
特に最初の「 スタンス編 」が重要です。スタンスって、要は「 何を大切にしているか? 」「 何に基づいて判断しているか? 」という軸です。その人の「 価値観 」「 信念 」です。
「 迷ったら楽しい方を選ぶ 」とか「 ワクワクする方を選ぶ 」なんて明るく陽気なことはひとつもありません笑。内向型の私の現実的で本音のスタンスです。気をつけてご賞味ください。
ここでは、私が特に大切にしている3つのスタンスを紹介します。このスタンスが魅力的であれば、人は付いてきてくれます。リーダーのスタンスって、部下からよく見られていますからね。部下であるあなたは、無意識にリーダーのスタンスを見ています。特に部下が落ち込んでいるときの対応こそスタンスで評価されますからね。気をつけたいものです。
私のスタンスを参考に、自分のスタンスを言語化する時間を作ってください。最近、目にすることが増えた「 自分軸 」「 他人軸 」と理解してもらって良いでしょう。自己中過ぎる自分軸は、モテません。し、他人軸で振り回されている人も、モテません。ぜひ、自分が大切にしている価値観、信念を言葉化してみてください。内向型リーダーのモテる仕事術、第一歩は「 スタンスの言語化 」です。
内向型@ゴリラの3つのスタンス
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①人として、社会人として、会社員として
②損得よりも、善悪(理不尽を許さない)
③自分も相手もRespectする
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(↓下記、①人として、社会人として、会社員として、のみ抜粋掲載)
①人として、社会人として、会社員として
「 順番 」がもっとも大事です。
人として > 社会人として > 会社員として、の「 順番 」が大事です。
会社員であれば、どうしても会社で働いている時間が長くなります。準備や移動時間を含めると、一日で10時間や12時間という時間は、会社員としての時間です。すると、どうしても「 会社員としての言動が中心 」になります。( 学校でも同じ文脈 )
特に、新入社員は「 会社のルールが正しい 」「 会社のルールが社会のルール 」と錯覚しガチです。「 先輩社員の言うことは正しい 」も同様です。同じ組織に長く居れば居るほど「 会社のルールが正しい 」という思考停止の罠に陥ります。最初は違和感があったことでも、慣れてしまいます。で、疑わなくなってきます。
毎年、不正に手を出した会社員や会社がマスコミを賑わせます。業界体質や会社特有の文化によって引き起こされている不正も多々あります。視聴者としてニュースを見ているときはメタ認知が働きやすいので「 それはおかしい! 」と反応できます。が、いざ、自分の会社となると、その視点が見事に無くなります。ちょうど、これを執筆しているときは、中古車販売最大手(某モータース)が、不正問題でマスコミを大いに賑わせています。この事案も「 人として、社会人として 」考えると異常だと判断できます。が「 会社員として 」中にいると、シンプルな思考に辿り着けません。家族の生活もあります。目の前のお客様もいます。会社のノルマ(予算目標)もあります。社内の人間関係や、場合によっては圧力もあります。色んな「 要素 」が絡み合って「 正常な 」判断を妨げます。
ここ数年で言えば「 ハラスメント 」です。
会社組織内で、ハラスメント行為があれば「 また、あの人がやっている 」とか「 今の時代、それ、パワハラですよ 」という感度だと思います。悪質な場合でも、泣き寝入りしたり、特設されている「 ハラスメント相談窓口 」に相談するという程度かも知れません。
これは私のスタンスに反します。
私は「 人として、社会人として、会社員として 」の順番で考えます。
仮に、合意もなく男性が女性の体に触れたり、女性が男性の体に触れたとします。これを「 公共の場で 」行ったら、どうでしょう?それでも「 ハラスメント 」と抗議するのでしょうか?
私は「 通報 」します。社会的に、これは「 性的いやがらせ 」「 性犯罪 」です。同じ行為を社内で行った場合「 ハラスメント(セクハラ) 」と表現していることに疑いを持たなければいけません。会社内で起きているその行為は「 人として、社会人として 」の視点で考えたときに、どう判断するか?です。
※通報するかどうか?が論点ではない
ときどき、耳を疑いたくなるような「 凄惨ないじめ 」がニュースで報道されます。が、そんなときも私は不思議に思います。そこで報道されている内容が事実なら、明らかにいじめでもパワハラでもなく、ただの「 暴力行為 」「 傷害事件 」です。ので、学校や会社で解決することではありません。警察に「 通報 」することが正しい行動です。
「 行き過ぎた体罰でした 」なんて、運動部の顧問がニュースになっていることがあります。今の時代、スマホで動画が残っている場合もあります。その動画を見ている限り「 行き過ぎた体罰 」ではありません。生徒を思いっきり殴ったり、蹴り上げたりしています。ただの「 暴力事件 」です。
私がその場に居合わせていたら、通報します。日本はなぜか「 いや、まず学校内でなんとか解決しましょう 」という文化、温度感があります。し、ほとんどの人が、それを疑うこともしません。
※通報するかどうか?が論点ではない
大事なのは、我々は、会社を出たらただの「 社会人 」ということです。会社内で部長職、リーダー職であっても、一歩会社を出れば、そんなことは関係ありません。学校で言うなら、校長先生であろうが担任の先生であろうがただの社会人です。そして、社会人であるその前に、そもそも我々は「 人 」です。
会社員時代も、社内で色んなことが起き続けていました。し、部下からも色んな相談を受けてきました。もちろん、仕事先であるクライアントからも、様々な相談を受けてきました。全ての状況は異なっても、私が常に意識していたのは「 順番 」です。
「 人として、社会人として、会社員として 」の順番に照らして考えたときに、いくら会社の仕事だとしても、いくら会社の業務命令だとしても、それが「 人として、社会人として 」違和感があるのであれば、NOを言うことを諦めませんでした。その上で、なんとか「 人として、社会人として 」もYESな方法がないか?を考えるようにしてきました。
どうでしょう?
この様なスタンスの軸(価値観、信念)がハッキリしていれば、判断がブレづらくなります。なんとなくイメージを掴んでいただけたのではないでしょうか?判断がブレッブレのリーダーはモテません。かと言って自己中の判断もモテません。あなたの部長がどう言おうが、あなたの会社の規定にどう書かれていようが、関係ありません。人として、社会人として、を見失ってまで優先される会社のルールはありません!日本は法治国家です。
※法律の論点ではありません
(引用ここまで)
会社員であり続けると、その会社が基準になります。下手すれば、その会社が「 正しい 」となります。当初違和感を抱いていたことであっても、いつのまにか慣れてしまいます。気がつけば気にしなくなっています。会社が全て正しい!なんて、普通に考えればありえません。が、人間は環境適応動物です。いつのまにか、ほとんどの人は「 思考停止 」になっていることさえ気が付きません。中野さんの著書「 クラクションを鳴らせ! 」と私の本から「 思考停止に陥っている自分 」をメタ認知する機会にしてください!
2023年5月|第2作「 内向型コンサルタントの個性で選ばれるプレゼン術 」
2023年8月|第4作「 内向型リーダーのモテる仕事術 」
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