※1.5倍速がオススメ!
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プレゼンを数千回実践している人は、パワポ資料をザーッと流し読みするだけで、プレゼン自体の良し悪しが分かります。それは、パワポ資料の見た目(デザインとか情報量)を見ているわけではありません。
「 分かってんなー 」
を見ています。
見た目(デザインとか情報量)ってのは、その人の思考力と几帳面さを推し量るための素材として確認します。多くの人が「 センス 」という言葉に逃げます。が、私は逃がしません😁特に、几帳面さってのは、モロバレです。
分かってへんなー
パワポ資料をザーッと流し読みして「 分かってへんなー 」ってなるポイントはいくつかあります。
(1)アジェンダから始まっている
表紙の次のページが、アジェンダ、つまり目次だった場合「 分かってへんなー 」ってなります。
そもそも「 アジェンダ 」って言葉を使っている時点でセンスがありません。外資系コンサルですか?日本人が日本人相手にプレゼンする場合「 目次 」を使いなさい。アジェンダって美味しいの?エビデンス?サマリー?コンセンサス?何なん?キモいわ…
(2)自己紹介、企業紹介が続いている
アジェンダの次のページに自己紹介(企業紹介)が続いた場合「 分かってへんなー 」ってなります。
(3)で、何が言いたいのか?目に入ってこない
ザーッと流し読みして「 で? 」「 で、何が言いたいの? 」「 で、(相手に)何のメリットが? 」ってなる場合「 分かってへんなー 」ってなります。要は「 何も言っていない資料 」です。
この時点で、そのプレゼンは9割失敗が確定です!
プロは「 聞かれない 」そもそも「 興味を持たれない 」を前提にしている
そもそもあなたのプレゼンに興味を持っている人はいません。あなたのプレゼンを聞いてくれる人はいません。あなたとプロを分けているのは「 前提 」の違いです。スキルでも知識でも経験でもありません。
一流であればあるほど「 相手は話を聞いてくれないこと 」を知っています。アマチュアであればあるほど「 相手に分かりやすく伝わるには? 」を考えます。つまり「 話を聞いてくれることが前提になっている 」わけです。
誰も、あなたの話に興味などありません。ましてや、あなたの話したい都合で並べられた「 アジェンダ 」に興味ありません。し、そもそも「 あなたの自己紹介 」に興味ありません。相手が、もっとも興味を示してくれる可能性があるのが「 で? 」「 で、何が言いたいの? 」「 で、私のメリットは? 」です。
分かってんなーのパワポ資料は、やはり結論ファースト
「 分かってんなー 」は、なんなら「 表紙に 」結論が書いてあります。
表紙に結論が書いていないというのは「 少子化時代の効率的採用戦略 」とか「 生成AIを使ったSNSマーケティング手法 」みたいなパターンです。なんの違和感も感じなかったとすれば、それは、日常的に「 分かってないなー 」の思考を続けてしまっているからです。
これは、ただタイトルが書かれているだけです。あえて言うなら「 何を話すか? 」が、書かれています。が「 相手のメリット 」という結論ファーストは書かれていません。「 自分が何を話すか? 」が書かれていますが「 相手がなぜ聞く必要があるか? 」という聞く側のメリットが書かれていません。
( まぁ表紙は普通のタイトルになっていても、仕方ないなぁ…って見逃せるとして… )
表紙の次に結論ファーストが書いてあると「 分かってんなー 」になります。もちろん、この結論は「 相手のメリット 」「 相手がなぜ聞く必要があるか? 」です。
とにかく秒で「 分かってんなー 」と思ってもらうことで、プレゼンをちゃんと聞いてもらえる可能性が上がります。「 分かってへんなー 」に比べて100倍になります。もう、その時点で圧倒的な「 差 」がついてしまっていることに気づけるかどうか?です。
「 いやでも、ほとんどのパワポ資料がアジェンダからですよ? 」
「 さすがに、目次も自己紹介も無いのは失礼でしょう… 」
はい、それで成果が出ているのであれば問題ありません。が、恐らく期待されている成果は出ていません。し、そもそも、相手から良い反応も無いでしょう。それは、パワポ資料の見た目(デザインや情報量)でも、あなたの話し方の上手い下手が原因でもありません。「 分かってんなー 」「 分かってへんなー 」の構造が、分かってへんのです😁
プレゼン上手な人を上記視点で観察しましょう。10人も真剣に観察すれば「 分かってんなー 」と「 分かってへんなー 」の違いに気づけます。気づけないって場合、センスが無いのではなく、プレゼン自体に興味が無いってことです。向いていません。自分が興味を持てる分野に時間を使いましょう。興味を持てる分野でこそ「 分かってんなー 」の領域まで自分を磨けますからね。
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