※1.5倍速がオススメ!
|
プレーヤーとして優秀な人が必ずしもマネージャーとして優秀とは限りません。自分はプレーヤータイプなのか?マネージャータイプなのか?両方いけちゃうのか?を知るには「 言語化できるか否か? 」がリトマス試験紙になります。
例えば、ビジネス本を何百冊も読んできた方は知っていると思います。結局、成功者が最後に書いているのっていつも「 感謝 」とか「 愛 」とかなんなら「 根性 」とかです。振り切ると「 宇宙の法則に従っただけ 」的なことを書かれていたりします。で、これって、何の再現性もありません。
古い例え話ですが、その昔、超一流の野球選手だった長島茂雄さん(巨人)の話です。監督時代、選手にバッティング指導するときに「 ボールがきたら、ビュンって振るんだ 」なんてエピソードが残っています。ここだけを切り取ると、マジで間抜けです。し、本当か嘘か分かりません。が、私は本当やろな、と思っています。感覚でできちゃう天才って、人に教えることができません。言語化できません。だから再現できません。
一方、その長嶋茂雄さんに異常なまで嫉妬していた、野村克也さんは「 ID野球 」の名で知れた名監督です。野村さんは自分の経験とノウハウを「 言語化して 」選手に伝えることができた人です。名プレーヤーであり、名監督でもあった理由は「 言語化 」です。そんな野村さんは、長島さんのことを「 勘ピューター 」と揶揄していました。勘だけで野球をしていたけど、成績を残せるスーパースターという痛烈な皮肉です。で、強烈な嫉妬です。
ビジネスの世界でも同様です。営業パーソンとして何千万円も何億円受注してきた人が、マネージャーになって「 部下を稼がせられない 」というのは、普通にあるあるです。経営者も同じです。従業員として優秀だった人が、社長になった途端、会社の業績が急下降した、なんてのもあるあるです。
なぜそうなるかというと「 できない人の気持ちが分からないから 」です。プレーヤーとして優秀だったマネージャーの口癖に「 なぜこんな簡単なことができないのか理解に苦しむ 」があります。簡単に言うと「 見下してしまう 」んです。できない部下にイライラしちゃうんですね。自分では簡単にできちゃったことだから「 何をどー教えたら良いかが分からない 」んです。で、結局、自分でプレーヤーをやってしまう「 プレイングマネージャー 」が多いわけです。
そんなプレイングマネージャーが部下に感謝の言葉を使うことはありません。ので、さらにチームの士気は下がってバッドサイクルに入っていきます。
そ、プレーヤーとして優秀な彼や彼女たちにとって「 普通にできちゃうこと 」を、部下は「 やらない 」わけです。私からすれば「 優秀なんやったら、できない部下の気持ちを理解できるやろ? 」と思います。が、人間そうは上手にできていません。優秀な人ほど、この辺りの「 相手の気持ちを想像する力 」が欠落している人も多いです。欠落しているからこそ、突き抜けることができる、とも言えます。
人間ってのは、誰しも凸凹しています。
自分の仕事を因数分解できるかどうか?がリトマス試験紙
私の「 プレゼン 」という仕事を因数分解すると
1.シナリオ(脚本)
2.パワポ資料
3.話し方
に分けられます。
で、私は、プレゼンのプレーヤーでもあり監督でもあります。が、私は「 1.シナリオ(脚本) 」が教えられません。長嶋茂雄さんです。パッとシナリオが降臨してきたときに( あぁ~天才やなぁ… )って自画自賛してしまう領域が、この「 1.シナリオ(脚本) 」です。
世の中一般的には「 PREP法 」とか「 序破急 」「 起承転結 」的な「 型 」はあります。こんな基本的なことは教えられます。が、なんちゅーか、私がイメージしているシナリオは「 顧客の感情を動かし続ける 」「 顧客に” ! “(驚き、発見、WoW)”を創造する 」です。で、残念ながら、これができる人を育てられた経験がありません。
一方、2.パワポ資料とか3.話し方ってのは、再現性の世界なので言語化できます。で、世の中には私よりパワポが上手な人、私より話し方が上手な人ってのはアホほどいます。YouTubeを検索すれば、たーっくさん出てきます。
シナリオについて「 どうしたらそんなこと考えられるんですか? 」って聞かれたら「 めちゃくちゃお客様の感情の動きを想像する 」としか答えられないんですよね…。ボールがきたらビュンって振るねん、と同じ感覚です。
と、いう風に、自分の仕事を因数分解してみてください。
1.シナリオ(脚本)→言語化できない
2.パワポ資料 →言語化できる
3.話し方 →言語化できる
すると「 自分ならではの価値 」が明確になります。
それが、あなたの高価値かもしれないから
教えることが苦手な「 1.シナリオ(脚本)こそ 」が、私の独自の価値です。
ここに価値を感じてくれている人が、私にお金を払ってくれています。それは「 講座を一緒に考えて欲しい 」とか「 プレゼンの添削をして欲しい 」とか「 スピーチ原稿を考えて欲しい 」とかです。彼や彼女たちも「 人前で話すプレーヤー 」として活躍するプロです。が、この「 1.シナリオ(脚本) 」が自分だけでは再現できないと感覚的に分かっているわけです。※これ、感覚的に分かるだけでも優秀。分からない人は、結局、自己流で事故っていることに気づけていません
逆に、2.パワポ資料とか3.話し方ってのは、私である必要性が薄いんです。あ、ま、一般的な型通りに教える講師の100倍は役に立ててしまうけどなしかし!
「 自分の仕事の言語化 」やってみてください。
1.プレーヤーとしてやっていることを言語化する
2.言語化できないこと、教えるのが苦手な部分が、あなた独自の価値「 高価値 」の可能性
3.言語化できるのは「 講座 」できないのは「 コンサル 」みたいな商品区分と価格差別化
ってことも言語化できてるかしらんけど、なんとなくイメージ伝わってたらそれで良し!自分のことは自分でよー分からんって人は、言語化の天才@ゴリラさんに相談してください😁

コメント