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週末プレゼンの相談をいただきました。今回の相談者も多くの人と同じ「 勘違い 」をされていました。ので、全プレゼンターの役に立つ内容にしてお届けします。
Q:2月に5社競合業のプレゼンがあります
(1)他部署を上手に巻き込んで進めていく方法は?
(2)プレゼンのコツがあれば知りたい?
という相談です。
いわゆる「 コンペ 」と呼ばれるプレゼンです。自社を含めて複数の企業に声を掛けられています。今回のプレゼンというのは、単発の案件ではなく「 業務提携できるパートナー企業 」となるチャンス!というプレゼンです。
・5社競合のプレゼン
・単発ではなく、今後の業務提携できるパートナー企業探し
・外国企業(最終的には英語資料、英語でプレゼン)
→先方トップが来日、その際に日本の各社を訪問
こんな状況で、どうやってプレゼンしたら良いのか?ってのが、私への相談内容です。ちなみに、相談者は部門責任者の部長(日本人)ですw
業種をざっくりいうと「 翻訳 」です。海外のエンタメコンテンツを日本語に翻訳してリリースする仕事、とイメージしてください。クライアントが海外企業で、私の相談者が日本企業(日本語に翻訳してリリースする)側です。
業務提携先となれば、会社としてもある程度の大きな数字が確定することになります。そのため、会社としてもできれば選ばれたい(勝ちたい)わけですね。
※ちなみに、直近数年間の業績が落ち続けているので会社としても受注したい!という状況
(1)他部署を上手に巻き込んで進めていく方法は?
A:スケジュール作成
会社員であれば、他の部署の協力を得てプレゼンをする、という機会があります。会社員でなかったとしても、自分以外の誰かと合同セミナーや合同イベントを開催する、という場合があるでしょう。この場合、最も大事なことが「 スケジュール作成 」です。今回の相談者も4部署が連携しないと提案できない内容です。
プレゼン日が決まっているので、そこから逆算でスケジュール(いわゆる工程表)を作成します。
とにかくスケジュール作成がめちゃ大事です。スプレッドシートを使って関係者全員が可視化できる状態を真っ先に作ります。で、最も重要なのが「 リハーサル日を決めること 」です。99%が「 資料提出日 」を決めます。違います、リハーサル日です。
で、リハーサル日は、できれば全員参加です。少なくとも責任者は必須です。上手にプレゼンすることが目的ではありません。「 プレゼン当日に想定される質問、想定されるツッコミ 」を様々な角度から「 リハーサル時点で 」潰しておくんです。
スケジュール段階でこのリハーサル日を決めているかどうか?で、当日のプレゼンの「 質 」は3倍-5倍は変わります。リハーサルは「 参加できる人だけが参加する 」のではなく「 最重要ミッション 」です。
(2)プレゼンのコツがあれば知りたい?
これ、めっちゃ質問されます。で、ほとんどの人が私に期待されている回答が「 しゃべり方の魔法 」「 パワポ資料の魔法 」です。が、んなもん、ありません。その勘違いを外すことが、私が持っている唯一の魔法です。
A:相手のメリットを語れ!
ほとんどのプレゼンター、9割のプレゼンターが勘違いしています。
特に今回のように「 5社競合 」という競合プレゼンになると「 M-1グランプリモード 」に突入してしまうんです。つまり
です。
「 え、自社の良さをアピールするんじゃないの? 」「 5社競合なんで、その中で他社より優れている部分、差別化できる部分をアピールするんじゃないの? 」って、思いますよね。
はい、普通はそう考えます。「 普通は 」です。だから、プレゼンの勝率が上がっていきません。ここに「 勘違い 」ポイントがあります。
A:相手のメリットを語れ!
その一行目がズバッと響けば、その後の説明を聞いてもらえます。が、一行目から「 自社アピール 」を始めたり「 自社概要 」なんかをダラダラ話し始めたら、THE ENDです。サヨナラ徹夜で作ったパワポ資料よ…。
で、そのためには「 相手のことを知ることに時間を割く 」です。今回の海外企業は初めましての相手です。であれば
・企業HP、商品
・採用HP
・SNSやリリース記事
・顧客の声
など、可能な限り「 相手の情報 」を知り尽くします。これは、情報を頭に入れろ!ということが目的ではありません。
です。「 相手が 」最も興味関心あることに対して、自社のリソース(資源)で貢献できることをプレゼンします。これで、勝率が3倍アップします。(10回中2回の勝利が6回勝てるイメージ)
いくら自社の良さをアピールしても、相手の業績アップ、もしくは経営者の「 最も 」興味関心があることに触れていなければ、それはプレゼンと言いません。ただのおしゃべり時間です。いくらプレゼン上手、話し上手、パワポ資料上手になっても勝率が上がらないのは、この勘違いです。
(3)そして、チームワークを見られている
プレゼン当日ってのは、一方的に流暢にしゃべることと勘違いしている人が9割です。プレゼンというのは「 相手とのやりとり 」「 対話 」です。
で、相手は何を見ているかと言うと、プレゼンの内容だけではありません。ビジネスプレゼンは「 M-1グランプリ 」ではありません。コンテストではありません。ので、話し上手、パワポ資料がキレイなんてのは、点数の比率は低いんです。
それが、プレゼン中の「 質問への対応 」です。アドリブの質問に対して、いかに柔軟な対応をする企業か?です。その対応が良ければ良いほど「 業務が始まってからも安心して相談できそうだ 」と評価されるわけです。が、グズグズな対応、特に日本人的な「 一度、自社に持って帰って… 」という慣例的な応対をすれば、評価を下げてしまいます。( ここは、柔軟な対応力が無さそうやな… )とレッテルを貼られます。
「 だからこそ 」リハーサルが大事なんです。繋がりました?
プレゼンってのは「 上手にパワポ資料を作る 」って勘違いが最も多いです。そこでいくらスキルを磨いても大差ありません。今の時代、外注もできちゃうから特に大差ありません。んなことよりも、もっとお金と時間を投資することがあります。今回の記事を目にしてしまった人は、こっそりと保存して、10回は読んで10回は行動して、マジで自分の普通にしてください。
で、何よりも@ゴリラに相談してください。それが、結局、最も大事なスケジューリングです。
とりあえず、常識とか慣習に囚われがちだと自覚ある人は、ホリエモンの演歌を見てくださいw
ホリエモン「 チョメチョメ 」|演歌デビュー
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