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週末ご相談いただいたのは、TVCM広告業界で働く30代若手リーダーBさん
・8月に営業責任者として部署異動
・予算進捗が悪い→予算達成したい
・プレゼン力を磨きたい(対外、対上司)
我々一般人が認識している通り、TVCMは苦戦を強いられているようです。いわゆるTV離れが視聴率に直結します。視聴率は広告の「 値段(売上) 」に直結します。視聴率が下がることで広告会社としての値段がどんどん下がっていっている状況。期初に予想していた視聴率が、期中でさらに下がり続けている。つまり値段が下がり続けている…。
なるほどなー。
そんな期中にBさんは20人のメンバーを抱える責任者として部署異動をしてこられました。で、予算達成に向け部下に指示を出しているけど、どーもうまくいきません。聞くと、直属の上司は50代。要は「 頼れない、役に立たない 」けど、上司を通さないと企画が通らない…。で、指示を出しているメンバーも期待通りに動いてくれない…。と、どーにもならない状況に悩み、外部の私に個別コーチの依頼をされました。
プレゼン力を磨く、その前に
結論から言うと、課題はBさんのプレゼン力ではありません。彼のスタンスです。
予算達成のために、日々「 業務の指示、管理 」をメールで送り続けるBさん。は、メンバー20人との会話をしていません。30代のBさんは「 予算達成を目指すことは当たり前のことなので、業務指示と管理だけしたら良い 」だから「 指示の仕方を教えて欲しい 」という感じ、なわけです。やな感じ!感じの悪い上司!!!
「 って上司になってるで! 」ってことをハッキリと言ってあげました。Bさんにズバッと言ってくれる人は周りにはいなさそうです。その証拠に、セッション中、私が色々な角度からBさんを指摘し続けるたびに「 そんなことを教えてくれる人はいませんでした 」「 西川さん上司になってください 」とため息混じりに「 自分の責任を 」認めていかれたわけです。いやぁ素直に自分の否を受け入れるってのは超絶難しいことです。
とまぁ、あーだこーだと私の経験に基づき荒療治を施した結果、私のアドバイスは
「 謝罪 」です。
「 とにかく月曜日、メンバーの皆さんに謝罪をしましょう。 」
・予算や業務指示だけで、会社方針や自分の思いを何も発信していなかったこと
・メンバーのことを知ろうとしてこなかったこと
・予算達成に向けて一緒に頑張って欲しいと思っていること
Bさんの中に、リーダーは弱みを見せてはいけない、頼ってはいけないという「 ベッキー 」があるんですよね。ってか、どんなリーダーであっても、全部を完璧にできる人なんかいません。し、逆に、リーダーに頼られず声も聞かれず、ただただ業務的な指示しかしてこないリーダーを「 助けたい 」と思う部下もいません。
さて、あとはBさん自身が自分と向き合って、少しでも行動を変える「 勇気 」を持てるかどうかです。
Bさんにもすべらさない聞き方協会の会員になってもらおうかな。指示の出し方ではなく、相手を勇気づける聞き方、相手を知ろうとする聞き方を実践すればするほど、結果、色んなことが円滑に回り始めますからね。相手に華を、自分に徳を!広まれ!
【コラム】一社で働き続けることのデメリットがあるとすれば…
Bさんは新卒で入社以来、10年間同社で働いておられます。ので、社内の価値が全てです。ので、良い悪いに関わらず、どーしても染まっていきます。視野と思考が狭くなっていきます。そのことに気づくことも難しい状況になります。いわゆるメタ認知が働きづらくなります。
Bさんから「 上司と同年代の西川さん(50歳)は、なぜそんな柔軟に思考ができるんですか? 」と質問されました。幸い私は25歳のときに本気で言ってくれた上司との出会いがありました。と転職しているので、異なる会社の文化を経験しています。し、経営コンサルタントとして北海道から九州まで様々な企業、様々な経営者、そして様々な会社員と仕事をしてきました。し、自分自身の頑固さを知るがゆえに自分に柔軟性が乏しいこともメタ認知できた幸運があります。
視野や思考の柔軟性ってのは、環境に影響を受ける要素は多いでしょう。ので、本から学ぶって投資よりも、思い切って環境を変えるってのは良い投資です。転職とか起業だけが選択肢ではなく「 部署異動 」を願い出るってのは、人生軸からしたら、素敵やん!
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