残念ながら、パワポ資料を良くしても、イジメ・パワハラが職場から無くなりません。

「 自分の働く環境をデザインする 」という思考で生きている人は、自分の人生を生きている人なので応援したくなります。が、実際、現実世界では多くの人は環境に従います。というか、環境をデザインすることを諦め(思考停止)ている人がほとんどです。

本日は早朝より、講師一年目のパワポの見せ方講座 でした。
事前アンケートによると、受講生はこんな感じです。

・40代男性
・営業職
・営業や会議で使うパワポ資料の見せ方のレベルアップを図りたい
・これまでも書籍や講座で学んできている(自己投資)

私は、いきなり講座をしません。99%「 相手の状況を確認すること 」から始めます。その理由は「 講座を買いたい人はいない 」という信念があるからです。

超~大切なので、もう一度書きます(本来は、100回書きたいレベル)。

講座を買いたい人はいない

講座を買いたい人はいません。いるのは「 解決したいことがある人 」「 達成したいことがある人 」です。

(✕)講座を買いたい人はいない
(◯)解決したいことがある人
(◯)達成したいことがある人

今回の受講者で言うと「 パワポ資料の見せ方をレベルアップしたい 」という事前アンケートでした。

が、私は、いつも「 受講生の言葉を鵜呑みにしない 」と決めています。ほとんどの場合「 その奥にある、本当の課題を解決しないと 」受講生の悩みは解決されないと知っているから、です。
今回のケースで言うと「 パワハラ上司 」が、本当の課題でした。

パワポの見せ方のレベルアップを望んでいるのに、パワハラ上司?

一般的なパワポ講座で、ここにたどり着く講師はいません。0%です。なぜなら、一般的な講師は「 講座を売る 」からです。開始時間になったら「 講座を開催する 」からです。これが普通です。要は、パワポのスキルとかノウハウを教えます。で、受講生は、一定のスキルとノウハウを学びます。パワポ初心者であれば、学んだことで解消される方もおられます。が「 何も解決しない 」ケースがほとんどです。

今回の受講生の状況を確認すると、こんな現状が明らかになってきました。

・営業会議は月2回
・参加者は15名前後
・会議時間は8時間

どうでしょう?事前アンケートからは見えてこなかった世界が広がってきませんか?私はこの時点で「 怪しい 」とアンテナが反応しています。で、更に詳しく聞いていくと、結局、たどり着いたのが

✅営業の商談(対経営者、事業責任者)ではなく、社内会議に悩んでいる
✅パワハラ上司に「 詰められない様にしたいから 」パワポ資料を分かりやすくしたい

という「 本当に悩んでいること 」が明らかになってきたわけです。

さて、どうでしょう?8時間の営業会議です。その状況が、2023年の今の時代からすると「 疑わしい 」ですよね。この様な会議は「 上司が部下を詰めるために行われている 」と考えるのが普通です。聞くと、やはりパワハラ上司によるパワハラ会議、ということでした。いやぁ、未だにあるんですね…。というか、あるんでしょうね。

ジャニーズ事務所やビッグ・モーターを例に出すまでもなく、色んな組織事件が「 騒がれて 」います。し、ネガティブな情報は、今はSNSで露出しやすく、かつ拡散しやすい時代です。のにも関わらず「 あれはあれ、ウチには関係ない 」という企業がまだまだ多く存在しているんですよね。企業というか、人の問題です。残念ですが仕方ありません。

人間は、環境適応動物です。環境に適応し続けてきたからこそ、地球上で生存し続けています。が、悪い意味でこの能力が働くと「 環境に染まってしまう 」わけです。違和感を感じていたことでも、無頓着無関心になっていきます。その組織において「 気づいている人 」が苦しい思いをします。概ね、内向型のあなたです。ただ、家族、収入、自分の立場などを考えて「 正しいこと 」「 正しい行動 」ができないんですよね。人間は、弱い生き物です。「 正しいこと 」に気づいている人が苦しんでいるって、理不尽で仕方ありません。

正論、ど正論の正解は「 自らの働く環境をデザインするために行動するか? 」です。待っていても、環境が変わることはありません。確率的には、宝くじ級じゃないでしょうか?ので、大半の人は「 いやぁ、ウチは難しいです… 」と環境をデザインすることを諦めています。

私は、少なくとも、環境はデザインできる、と思っています。劇的な良い結果をもたらすか?は不明です。自分が望む結果になるか?も不明です。でも、分かっているのは「 今のまま何もしないと、苦しい環境であり続ける 」ということです。今を変えないと、未来は何も変わりません。今が未来です。未来は今です。

で、一番、何が苦しいかと言うと「 その苦しい環境を自ら選択している 」と認知していないことです。認知していないから、常に「 周りが悪い 」「 自分が不幸 」という思考になっています。これが、苦しんでいる原因です。

「 自ら選択 」しています。「 苦しい環境を変えない(諦める) 」と自ら選択しています。この認知こそが、環境デザインの第一歩です。環境デザインとは「 自分が選択する 」という認知からです。認知は自分次第で、周りは関係ありません。認知できると、あとは、環境デザインにチャレンジするか、しないか?の選択です。そんな思考が、自分の行動を変えていくことに繋がります。

私は、コンサルティング会社在籍中、大なり小なり合わせて1,000以上の提案を自社内で実施してきました。自ら働く環境をデザインするために、です。そのことで、同じ様に悩む仲間から感謝されました。同じ様に便利になった仲間から感謝されました。全ての提案が通ることはありません。が、環境をデザインするために働きかけている自分を肯定し続けることが、何よりも尊い価値観です。自分に嘘をつかないというか、自分が違和感を感じていることに素直でいるというか、そんな自分のことを一番尊く感じるんです。内向型リーダーのモテる仕事術 ←詳細はKindle書籍に書きました。舞台は、一部上場経営コンサルテイング会社です。事件は、いつも現場で起きています!

今回の受講生、環境デザインの意志を持って相談があった場合、応援したいなと思います。小さくでもできることはあります。何かあるハズです。第一歩は、自らの選択です。私が提案することは何もありません。

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