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昨日の相談者Aさんは
・同僚O氏に注意したい
・O氏は先輩であり、上位役職者
・どんな伝え方をすれば良いか?
と、こんな相談です。
というのも、先輩であり上位役職者Oさんの「 周囲に対しての振る舞いが、あまりにも酷い 」とのこと。
・部下、同僚をディスりまくる
・同僚の悪評をクライアントにも言う
・上司Xもお手上げ「 個人的に仲の良い後輩のAさんからOさんに言って欲しい 」と依頼がきた
Oさんは現在30代半ばです。若くして管理職になったこともあり「 周りの誰も注意しない 」無敵状況。Oさん本人は「 周りから疎まれている状態に 」気づけていない様子です。
相談者Aさんは、現在所属チームが異なるため直接的な被害を受けてはいません。が、上司Xから依頼されたという状況と、若手時代にお世話になったOさんにも改心して欲しいという想いがあって、どんな伝え方をしたら良いものか悩んでいる…ということで私に辿り着かれました。。
いやぁ…なかなか難解な事案ですね。あなたが相談者Aさんの立場ならどうしますか?
ちなみに、今回の私のアドバイスの結論は「 放置 」です。「 関わらない方が良いのでは… 」です。
会社組織は「 組織の力学 」に従え!
「 個人的にお世話になったから 」「 周りの同僚が困っているから 」という正義の心は分かります。が、どーも話を聞いていると「 相談者Aさんも被害者になる 」「 標的がAさんになる 」ことが容易に予想できました。伝え方を工夫しよう!という問題でもないんですよね…。
(状況を分かっていない私が)下手に伝え方のアドバイスした結果、Aさん自身が不利益な状況に巻き込まれる恐れがあります。ので、想定される複数の状況も伝えた上で「 組織の力学に従うこと 」をアドバイスしました。
簡単に言えば、経営者の仕事です。
今回は上司XからAさんへの指示です。が、これは業務命令に入りません。部下育成は上位役職者の仕事、つまり上司Xの仕事です。ので、後輩であるAさんが先輩であり上位役職者Oさんに教育的指導をする必要がありません。(言いたいなら言えば良いけど)
Oさんを管理職に任命した責任「 任命責任 」と、役職に相応しい言動をさせる「 教育責任 」は上司Xの責任であり、最終的には経営者の責任です。
仕事ができるという理由でOさんを放置し続けるのか?役職者責任を果たせていない、もしくは会社が求める人物像に相応しくないという理由で教育、降格評価を下すのか、は、Aさんの仕事ではありません。
Aさんにとっては「 リスクはあるけどメリットは無い 」わけです。(言いたいなら言えば良いけど)
ケーススタディ|正義の漢@ゴリラの場合
私であれば「 言う 」可能性が高いです。
なぜなら、私は会社員時代「 いつも、どこでも、誰にでも 」言い続けていたからです。上司にも同僚にもなんなら経営陣にも「 物言う株主 」ならぬ「 物言う@ゴリラ 」であり続けていたからです。
で、このスタイルを貫くためには「 あいつが言うなら仕方ない 」という周りからの評価を得る必要があります。そのためには「 一貫した言動を取り続けること 」です。TPOに関係なく「 良いものは良い 」「 アカンもんはアカン 」というブレないスタイルです。
前職(船井総研)在籍していた16年間で、大小関係なく1,000回以上の提案を行ってきました。全社向けもあれば部署向けもあれば他部署向けもあります。
それは退職する直前でも変わりません。「 今の時代に手書きの退職届なんかクレイジー。デジタル化を提案しているコンサルティング会社の退職届けが手書きってありえへん! 」結果、創業から50年間、誰も疑わずに手書きで提出していた退職届を、初めてデジタルで提出したのが私です。
誰を喜ばすためにやっているのか意味不明な飲み会の「 お酌 」を禁止したのも私です。やりたい奴だけやれ!自分のペースで好きに飲もう!のルールに変えました。パワーポイントのデザインフォーマット、プレゼンの話し方、セミナー会場設営のルール化、など業務品質に関わることも遠慮なく口を出し続けました。
過去の習慣とか上司の指示は関係ありません。「 良いものは良い 」「 アカンもんはアカン 」という、とても抽象的でとても本質的な価値基準ですw
方針は「 私と同じ困り事が他の同僚にも続かないように 」「 自分たちが働く職場環境が少しでも快適になるように 」です。自分のわがままではなく周りから感謝される基準かどうか?です。全てが採用されることはありません。が、多くのことを実現していきました。
ただし注意点があります。私の場合❶プレゼン能力(伝える力)と❷100回言い続ける力と❸役職に興味が無い(組織の力学に興味が無い)という特性があります。特に、会社組織人であれば❸自分のポジションが脅かされるのは嫌だ、という人は見て見ぬ振りをした方が懸命です。与えられた職務をまっとうしましょう。(ただし、文句だけ言うという卑怯な行為も控えて欲しいけどなっ!)
ケーススタディ|アホアホ時代の@ゴリラ
実は私、今回のOさん、つまり周りをディスりまくっているOさん「 側の人間だった 」から、なんとなく起こり得る状況が分かります。
20代の私は、とにかく周りをディスりまくっていました。し、本気で「 自分が正しい 」「 周りはアホ 」と思っていました。で、罵りが始まったらもう誰も止められない状態でした。し、何よりもヤバいのは、自分がそんな「 ヤバい奴 」だと気づけていなかったことです。
気づけていないものだから、仮に誰かに注意されたら「 その注意に対して100倍返しの口撃を始める 」という始末です。聞く耳なんか顔に付いていません。顔に付いている耳は「 反撃するために相手の声を受け取るための装置 」です。自分に都合の悪い情報は耳には入ってきません。それは全部「 敵 」として変換され、耳に届きます。
そんなOさんに対して、後輩である相談者のAさんが忠告したら…。
私は改心できたのは運が良かっただけです…。超~ラッキー。改心したとはいえ、人としての本質は変わっていません。今でも、自分をメタ認知して自己改善し続けている生涯活動です。そんな私でも、お金をもらって偉そうに話し方とか考え方のアドバイスしている側になっているわけですからね…。
こちらが正しい、正論、相手を導いてやろうと思っていたとしても「 本人に聞くつもりがない 」のであれば、それは、ただの「 攻撃 」として写ってしまうんです。「 攻撃 」です。不思議でしょうか?Oさんの立場になって妄想してみてください。自分が傍若無人な迷惑行為をしていると自覚がないOさんからすれば、周りからの注意ってのは「 攻撃 」に見えちゃうんです。不思議でしょうか?
と、Aさんの相談を聞いて、リスク、メリットを多方向で思考しながら出した結論は「 放置 」です。「 関わらない方が良いのでは… 」です。個人としてリスクを負う必要はなさそうです。組織の力学に頼っても良いでしょう。(これ、どーなったか?ミーハー気分で、続報は知りたいですけどねw)
ま、他人は変えられへんよ、本人に変わる意識がないとね。
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