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昨日は、講師デビューをするので人前での話し方を教えて欲しいという受講生でした。
・美容室オーナー兼コンサル
・美容室経営者向け勉強会で講師デビュー
・約40人相手に対面式で30分
講座を通じて様々なアドバイスをさせていただきました。この方も、典型的な「 固定概念 」を大量にお持ちでした。「 講師 」っていうのは、なんちゅーか「 型 」があったり「 丁寧な日本語を流暢にしゃべらなきゃいけない 」ってなイメージがあるみたいです。
素直に耳を傾けていただけたので、徹底的に固定概念を破壊させていただきました。講座後には「 このタイミングで出会えて良かったです 」と、何よりの評価をいただけました。私こそ、私に出会ってもらえて良かったです。他の講師に出会っていたら、その固定概念が強化されていた可能性がありますからね…。あぁ恐ろしい…。
「 人前で話す講師は、講師っぽい話をしなければならない 」って思っている人は、一度、私に出会ってください。「 型なんかどーでも良い 」「 関西弁丸出しで 」「 汚い言葉をふんだんに織り交ぜながら 」楽しそうにしゃべるプロ講師の私に出会ってください。悩んでいた自分がアホらしく感じる時間になるでしょう。受講者レビューで真偽を確かめてください。
個人的には講師っぽくしゃべる人って超~苦手です。なんちゅーか生理的に受け付けません。( もっと普通にしゃべられへんのかなぁ…キモいなぁ… )講師っぽいしゃべり方が気になって肝心の内容が耳に届きません。
全受講生に注文!裏ワザとか魔法を講師に求めたら講師の気持ちは超冷めるで、の件
あ、さて。
私が苦手なのが「 プロの裏技を教えて欲しい 」とか「 一瞬で話し上手になる魔法 」を期待する受講生です。で、なんで苦手かというのを言語化しておくと自分の価値をめちゃくちゃ低く見積もられていると感じるからです。言っている受講生にはそのつもりが無いから余計に腹が立ちます。言葉にはしないけど、腹の中では( 舐めんなよコラ )と怒りの感情が瞬間的に沸騰しています。
例えば、美容師さんであればどうでしょう?美容師を目指す学生や見習い生が「 一瞬で一流のカット技術が身に付く裏技や魔法を教えて欲しい 」と言ってくる感じです。あるでしょうか?ありません。
あるのは「 表技 」です。
基礎知識や基礎技術という誰でもできることを誰でもできないレベルでコツコツ積み重ねた先に「 個性 」が生まれます。私で言うと、人の前に立って話す機会が、これまでで数千回です。その中で数多くの失敗をし、反省し、改善をしてきた「 表技 」の経験値があります。「 表技 」です。私には必殺技も裏技も魔法もありません。表技を繰り返してきた今の私にあるのは個性やスタイルみたいなものです。
まぁ、必殺技とか芸術品という意味では、人の前に立てば一瞬でどーすればその場の空気を掴めるかが分かります。が、これ再現性がありません。パッと分かってしまうだけです。が、それは結局、数千回人の前に立ち続けた経験値と、数千回「 思考した 」からこそです。「 表技 」です。パワポ資料もそうです。一瞬でどーすれば良いか分かります。
という「 価値 」を軽んじられるのがイラッとするんですよね。特に「 話し方 」って、誰もが勉強もせずに身に着けちゃってきた技術だから大して価値を感じづらいんです。が、話し方のプロであればあるほど、人前で話すプロの凄さを知っておられます。芸人さんや噺家さんの凄さが分かり過ぎるようになります。職場や居酒屋で笑いを取るのとは、そもそも次元もレベルも何もかもが異なります。
ので、私は、気心知れた人に冗談で口にすることはあってもその道の専門家に「 裏技を学びたい 」「 魔法を知りたい 」などと言うことはありません。何よりも礼を失する行為だと思います。し、仮にその道の専門家の提供価値が気に入らなければリピートしなければ良いだけです。自分の選択です。
ので、昨日の受講者にも「 裏技はありません 」と、真正面から伝えた上で、結果、大満足して帰っていただきました。相手のレベル感や反応に合わせて講座内容を辺芸自在に操るのが一流の講師です。
ちなみに、私は美容室へ行くと、希望を伝えた上で「 プロにお任せします 」と言います。結局、素人が口を挟むのが一番やってはいけないことだと思っています。プロを活かすには「 プロに任せる 」のが良いに決まっています。気に入らなければ、伝え方の工夫をするか、リピートしないかを自分が選ぶだけです。
しくじり先生を真似したらしくじるで!プロを舐めるな危険!Respectするなら細部まで研究しろ!
昨日の受講者が「 しくじり先生を真似しようと思っています 」とおっしゃられました。ので「 やめましょう 」と即答させていただきました。素人がやってしまいガチなのは「 その表面を模倣すること 」です。
しくじり先生は、ともて面白い番組です。し、プレゼンターとしても学ぶことだらけです。ので、あれを模倣すれば「 めちゃ盛り上がるプレゼンができる 」と勘違いしても仕方ありません。
しかしー!!!
あれ「 プロの構成作家がプレゼンのシナリオを書いてるからな! 」ってことが抜け落ちています。で「 プロの話者がプレゼンしているからな! 」ってことが抜け落ちています。
とにかく「 滑る映像 」しか浮かんでこなかったので「 やめましょう 」と即答しました。しくじり先生の要素、つまり「 人生の失敗経験 」を講座に取り入れることは良いんです。が、全体構成をしくじり先生にしちゃうと、マジでその講座が滑ります。しくじります。
なぜか?
これが素人では気づかない最大のポイントです。
しくじり先生の「 聞き手 」と言えば、若林さん、吉村さん、澤部さんです。「 聞き手の超一流 」が、講師を「 すべらせてくれません 」。伝わっていますか?
構成作家 ✕ 話者 ✕ 聞き手 全てをプロで揃えているからこそ「 めちゃ面白いプレゼンに聞こえる 」わけですね。素人では気づけない構造です。ので、迂闊に表面だけを真似をしてしまうと、ド滑りします。で、ド滑りした原因を「 話し方が下手だった 」と紐づけちゃうわけですね。
しくじり先生をこんな視点で見ている人はいません。これは、誰でもできる「 表技を 」誰でもできないレベルでコツコツ積み重ね人が手にする裏技です。
何が言いたいかと言うと、プレゼンを聞く側は「 講師をすべらせない聞く力 」を身に着けてください!すると、さらに講師の良さを引き出すことになりますからね。決して「 裏技を教えてくれ 」なんて言わんといてな!講師は意外と繊細でできている人多いからね。その一言にめちゃ傷つけられるやからな!頼むでしかし!
※しくじり先生のあの場に私が話者として登壇したとしても「 かなり面白いプレゼン 」になります。それは、私の話術ではありません。プロの構成作家とプロの聞き手の力です。
p.s.
一気に寝苦しい真夏がやってきました!で、今年の私が初チャレンジする夏の快適生活は「 水陸両用ショートパンツ生活 」です!ワークマンさんの水陸両用ショートパンツ一枚で過ごすのは快適か?ってな小さい小さいチャレンジです。いわゆるパンツと半ズボンではなく部屋着はこれ一着です。水遊び用ではありません。部屋着です。1,500円だしね。ぜひ一緒に快適生活を!安心してください、今、穿いてます!すべっても濡れへんから問題なし!
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