パワポ講座の受講者No.1のお悩みは「 分かりやすくしたい 」です。先日の受講者も同じでした。
要は、現状のパワポ資料が「 分かりづらい 」ということです。なので、私がパワポ講座で教えているのは「 資料が分かりづらくなる正体 」です。分かりやすく作るコツを教えても意味がありません。分かりづらくなる理由を教えてあげないと根治しません。で、私にとって「 分かりやすく作るコツ 」ってのは、あることを磨く以外、考えられません。あることは、最下部をご確認ください。
多くの日本人が無意識で悪用している「 センス 」の正体
A:できない言い訳
日本人が「 自分にはセンスが無いんです 」という文脈でセンスって言葉を使うとき、それは「 できない言い訳 」で使います。センスって言葉を使うことで「 自分は悪くないですよね? 」と自己防衛をするわけです。周りも「 センスが無い 」って言われると突っ込めません。そう考えると姑息な手段ですねw
ので、センスさんにもいい迷惑です。「 センスの使い方にセンスが無ありませんでした、申し訳ございません!」って、謝っておいてください。
( その一方で「 センス良いですね 」と言われると、なぜか嬉しかったりする件w )
私、センスが無いんですってのは「 私、やさしく無いんです 」と同義語
パワポ講座をやっていると「 私、デザインのセンスが無くって… 」と声にする人が結構おられます。うん、確かにw!センスって言葉で言い訳していることに気づけていないその感度、確かにセンス無いね!
「 センスがある、無い 」ってのは「 相手を思いやる気持ちがある、無い 」と同義語です。
パワポ資料が分かりづらいと悩んでいる人が「 私、デザインのセンスが無いんです… 」と、私に告白しているシーンは、私の頭の中では「 私、やさしく無いんです 」と告白しているシーンに変換されています。つまり「 相手にとって分かりやすい資料を作りません 」「 相手に分かりづらい資料でも気にしません 」と告白しているわけです。どゆ神経やねん!何を教わりに来てるんじゃああぁぁああ!w
センスって言葉を使っている人ほど「 自己チュー 」?
つまり、センスって言葉には「 相手視点 」って側面もあることにも気づいてね、ってことです。
「 自分基準じゃなく相手基準 」って考えてみたら、センスって言葉の使い方を考える機会になるかもしれません。
センスがある人がモテる理由
つまり「 センスがある人 」ってのは
モテるやん…。
センスが良い人って「 この場でプレゼントを渡すと、逆に相手に気を遣わせてしまう 」ってことも分かっている、そんなイメージです。
ので、個人的には、あのフラッシュモブ(突然踊りだして、で、サプライズプロポーズする)ってのは、センス無いよなーって思ってしまいますw。公共の場で、んなことされたら、結構な女子は、恥ずかしいだけで、なんちゅーか「 地獄 」の時間やと思うけどな…
だから、なんちゅーか無自覚に「 センスが無い 」って乱発している言い訳にしてしまうと「 自分にはやさしさが無い 」と自己洗脳し続けることになっているわけよね。これに気づけていないのが、一番恐ろしいわけです。
デザインのセンスを磨きたい人は、やさしい行動を増やし続けてください
「 デザインのセンスが無い 」からといって、分かりづらいパワポ資料が許されることはありません。相手からしたら「 知らんがな! 」です。
厳しい言い方をすると、分かりづらい資料を作っている人は「 この人、ホンマに考えたんかな? 」って思ってしまいます。「 相手のことを考えたんかな? 」と考えてしまいます。「 これで、相手が理解してくれるって本当に思っているんかな? 」と考えてしまいます。
「 分かりやすい資料 」ってのは、当たり前ですが、その主語は「 相手 」です。相手にとって分かりやすいパワポ資料を作りたいのであれば、相手のことを理解するための「 時間を使ったか? 」です。
デザインを学んでいる場合ではありません。やさしさとは「 相手のことを思うこと 」です。思って行動してみることです。相手の反応を観察することです。相手の反応に応じて自分の行動を変えることです。
その意味で、センスを磨くことってできます。デザインセンスを磨くってのは、己のやさしさを磨くってことです。相手を思って、行動を増やすってことです。で、やさしさには、めちゃ勇気が必要です。
だから、勇者ってのは、やさしい人なんですよね。
センスの使い方のセンスも一緒に磨きましょう!
まだまだ、私は勇者の道を歩み始めたところです。先日まで、自分の息子の気持ちにすら思いを馳せられていないほどの残念なセンスの無さでしたからね。一緒に勇者を目指しましょう!
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