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良いスピーチ、良いプレゼン、良い漫才、良い映画の共通点は、良いシナリオの存在です。シナリオ(脚本)が三流であれば、豪華な俳優陣を並べてもヒットしません。良いスピーチ、良いプレゼンを作り出すには「 シナリオ 」を学ぶのが結局近道です。
で、私が思う良いシナリオとは「 自分が思い描いた通りに相手を動かすこと 」です。シナリオ通りに相手の感情を誘うことです。
そう考えると、ものの見事に「 備蓄米に踊らされているな 」なんて思っているのは私だけではないでしょう。
(さて、ここから私の妄想劇場です。シナリオを学ぶために、最後までお付き合いください。)
#令和の米騒動
「 私はお米を買ったことがありません 」
という発言は、あの大臣の発言ではなく「 シナリオ 」だったとしたら?
そのシナリオには「 お米大臣が失言! 」とマスコミが大騒ぎしている様子も詳細に描かれています。失言大臣の失脚後、新たにお米大臣として印象的に登場するのが小泉進次郎さんです。そこからわすが数週間「 古古古米 」というワードと共に備蓄米がネットや(一部)スーパーに並ぶ様子までもが描かれています。備蓄米を求めて開店時間前に並ぶ数百人の消費者の様子もです。もちろんマスコミはこの#令和の米騒動シナリオを完成させる登場人物の一人です。
あ、小泉進次郎さんといえば「 レジ袋廃止 」というシナリオでも脚光を浴びた名俳優であるのは、説明不要です。お陰でどんな広報活動よりもに「 短期間で 」「 多くの国民に 」レジ袋廃止の認知を実現することとなります。小泉さんは、多くの国民から大バッシングを浴び、無能大臣扱いされました。が、そんなことももちろん織り込み済みのシナリオです。
そ、センセーショナルに世論(国民)の注目を集めるのには、小泉進次郎さんをセンセーショナルに登場させるシナリオが効果的です。「 インパクトある言葉 」と共にイベントを興していくのが「 成功パターン 」なんですね。古古古米、小泉米!どーでも良いわ!
#令和の米騒動
今年の流行語大賞は「 古古古米 」だったり、今年の漢字一文字が「 米 」になりそうやな、ってのは、ちょっと思考停止した脳を回転させるだけで容易に想像がつきます。ま、当たっても外れても、年末にこの記事を振り返るのも面白いでしょう。
マーケティング・シナリオとセールストーク・シナリオ
#令和の米騒動は、私の妄想です。が、全てが外れてない気もしています。だいたい政治とマスコミが一緒になって騒いでいるときは、国民にとって不都合な「 法案 」が国会で通っていたりするものです。(もしくは、誰か大物にとって都合が悪い事件の揉み消し)
仮に、#令和の米想像というシナリオが描かれていたら、まさに「 裏ボスが思い描いた通りに国民を動かすこと 」を実現している良いシナリオと言えます。相当、優秀なシナリオライターが存在しているんでしょうね…。
米騒動だけに「 米国との間で、なんらかの条約が結ばれるのか? 」なんてもの妄想しちゃいますね。
さておき。
自分事化させるんや!
マーケティングにしてもセールストークにしても、その実、表現はさておき「 自分が思い描いた通りに相手を動かすこと 」です。その重要なポイントが#令和の米騒動から学べます。
この一点です。
日本人にとって「 米 」ってのは、ごく身近にあって、日々意識さえしてこなかったモノです。空気や水の如しです。それにここ数十年ってのは、米を食べないという生活も当たり前になってきました。麺類やパン類などを主食とし「 今日は、米を食べなかったな 」なんてのは、特別なことではなかったハズです。
そんな、空気や水の如く、日々意識をすることのない米を「 国民の問題=自分事化させるには? 」これが、今回、優秀なシナリオライター、戦略家、コンサルタントが思考するポイントです。
Q:日々意識をすることのない米を「 国民の問題=自分事化させるには? 」
全ビジネスの悩み「 集客 」とは、自分事化という問題集を解くが如く
全ビジネス共通のお悩みが「 集客 」です。どうやって来店してもらうか?どうやって通販サイトに訪れてもらうか?です。
で、その集客の本質こそが、まさに「 自分事化 」です。
世の中には広告という広告が溢れ返っています。が、全員が全員、広告を目にしていません。目に入ってくる広告というのは「 あ、これ、今の私が悩んでいることや! 」と脳が自分事としてキャッチした瞬間です。その刹那、それは広告と化し、そして見込み客となります。
セールストークというのは、商品を分かりやすく説明する技術ではありません。「 相手を自分事化させる技術 」です。「 あ、まさに、今の私に必要な商品だ! 」と、相手を自分事化させることによって成約確率を上げているわけです。
米問題を国民に自分事化させる問題集の回答は?
A:価格2倍化計画 2,000円→4,000円
人は、1.3倍以上の差がないと「 違いに気づけない 」という性質があります。2,000円の1.3倍であれば2,600円です。つまり、2,200円とか2,400円では「 お米が高くなったな 」と気づく人はほぼいないということです。価格が2,600円を超え始めると「 あれ…高くなった? 」と気づき始める人が増えます。
これを強烈にセンセーショナルにするには「 1.3倍✕1.3倍=1.69倍 」の差をつけます。2,000円であれば3,380円です。これで多くの人が気づきます。文章にすれば当たり前です。が、コンサル時代ってのは、こんな「 ロジック 」を活用して価格設定などのアドバイスもしていました。
あ、さておき。
自分事化させるためには、今の物価高の流れに便乗して「 1.69倍→2倍化(単純化) 」です。スーパーで何千品が値上がりしています。が「 2倍 」になった食品は無いでしょう(多分)。そこにきて、日本人に最も馴染みがある「 米の2倍化 」です。一気に自分事化する国民が増えます。そこに、小泉進次郎というアイドル、アイコンをセンセーショナルに登場させます。
ということで#令和の米騒動って、そもそも「 なんで、今、いきなり米が無くなってんの? 」ってことに疑問を持ちましょう。少なくとも過去10年、んなこと一度もなかったよね?Why?「 ホンマに無くなってるの? 」ってことさえ疑っています。
幕引き
あ、で、#令和の米騒動の真偽はさておき、大事なのは「 自分事化 」です。相手が自分事になっていない状態で「 この商品良いですよ! 」「 このサービスめちゃお得ですよ! 」とマーケティングコピーを書いてもセールストークを駆使しても、相手は動きません。とにもかくにも相手を自分事化させることが必要です。もしくは自分事になっている相手に届ける必要があります。
今回は自分事化という言葉を使いました。私はこれを「 課題認識 」と表現しています。ま、書いてて思ったけど「 自分事化 」の方が、スッとイメージしてもらいやすそうですね(T_T)
プレゼンづくりにしても、講座づくりにしても、いつも私が脳を絞るのは「 最初の段階で 」相手にどうやって課題認識を起こさせるか=自分事化させるか?というシナリオです。
今回は、#令和の米騒動という自分事化している事象を素材にしてみました、とさ。後味がよろしいようで…。
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