書いてはいけない@森永卓郎(著)
(抜粋)
まえがき
けっして 触れてはいけない「 タブー」 私がテレビやラジオなど、 メディアの 仕事 をするようになっ て四半 世紀以上が経過した。 その経験のなかで、 メディアでは、 けっして触れてはいけない「 タブー」が3つ存在した。 (1)ジャニーズの性加害 (2)財務省のカルト的 財政緊縮主義 (3)日本航空123便の墜落事件 この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわら ず、本当 のことを言ったら、 瞬時にメディアに出られなくなるというオキテが存在する。それだけではなく、世間から非難の猛攻撃を受ける。下手をすると、逮捕され、裁判 でも負ける。だから、賢い 人 はそうした 話題 には最初から触れ ない。…(略)…
TVコメンテーター、がっちりマンデーなんかでよく見かけていた経済学者?アナリスト?の森永卓郎さんが、すい臓がんステージ4の告知を受け「 遺書 」的な本として、どーしても書きたかった!と本人のコメントを読み、ミーハーな感情がググッと秒で予約販売ボタンをポチっていました。要は、暴露本ですね。( 「 死 」を目の前にした著者が、わざわざ保身も無いだろう… )そんな想いがミーハー心をクスずられたポチ者は多数いるでしょう。
「 ジャニーズ事務所に触れると、TVから抹殺される… 」「 財務省に意見すると、総理大臣であっても… 」
世の中、特に日本で生まれ育つと、平和をベースとした価値観が当たり前となります。し、私だけかもしれませんが「 性善説 」つまり、人間は本来、善なるものだと考えてしまいます(信じたい、願い)。
が、もちろん、人間生活を過ごせば過ごすほど人間経験値が重なるほどに、そんな「 幻想 」は自己否定できる様になっていきます。映画や小説の世界で描かれるよりも醜いのは、実は現実社会の人間の「 欲 」だ、ってことをです。「 欲 」によって創造も破壊もなされているんだ、欲というモンスターがもっとも恐ろしいんだってことをです。
んが…それでも、心の何処かで、ピュアな善なる人間を信じたいという思いを0にできない自分がずっと居続けています。そんなこはそれこそ0%だと理解しているのに、です。
臭いものには蓋をしろ、がまかり通るのも日本の社会です。できる限り、揉め事から遠ざかる、困っている人が目の前で助けを求めていても手を差し伸べず、隣の車両に移動する、というのはこれも現実社会の人間の「 欲 」です。
で、一方、震災など大きな被害が起きたときは、被災者であっても自分のことを差し置いて手を差し伸べ助け合える、そんな国民性を備えているのも、我々日本人です。
あぁ…なんか、暗いなぁ…。ここに書かれていることが「 真実 」だったとして、ただそれでも、切ないなぁ…と思ってしまいます。大人という大人が、保身とか利権とかご都合主義によって「 闇に葬る 」「 口を封じる 」ということが、あるんでしょうね。「 ない 」と言えない、その感じが切ないですね。
読書は、思考を豊かにする身近で手軽で自分の世界観を育むエンタメですね!
自分周辺1mをwin↔winでクリエイトしていこう!
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