議論をするときに大事な心構えがあります。戦わない戦略。特に自分の主張を通したい人は必読です。

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250230 議論で自分の主張を通したいなら相手の感情を大切に扱え!

講師からのお悩み相談を受けました。「 夏に開催する講座に対して、講師仲間3人で議論している。けど、自分の意見が通らず困っている 」とこんな相談です。今回、議論の内容が重要ではないので詳細は割愛して「 議論するときの心構え 」をお伝えします。これ、マジで人生変わるよ。だって議論で自分の主張が通る確率が変わるからね。

YouTube企画の影響で、議論が間違った認識で拡散されているなと思っています。人間は揉め事が好きなので、議論というよりも、討論というか罵り合っている動画(切り取りも)が再生回数を伸ばしています。ので、ますます、煽り系の企画が増えています。

さて、みなさんも日々の仕事において議論する場面があるでしょう。会議という形式でなくとも、居酒屋で和気あいあいとしゃべっていたつもりが、いつの間にか白熱した議論に発展していた…なんてこともよくある話です。

Q:議論で自分の主張を通すには?

議論の究極の目的は「 自分の主張を通すこと 」です。自分の主張が無ければ、議論にもならないからね。

Q:9割が勘違いしている議論の心構えとは?

A:VS構造(対立構造)

もうね、喧嘩しているわけよ。戦争。論争。口喧嘩ね。

9割の人の勘違いがこれです。議論を相手とのバトルだと思っちゃっているわけです。思考してこなかった人ほど、無意識下でYouTubeの影響を受けちゃっています。ので、気づかないうちに「 議論とは相手をやっつけること 」という心構えが刷り込まれています。スムーズに議論が進んだ場合は問題ありません。が、意見が対立した場合や、自分の意見を否定された場合に「 戦闘モード 」に入ります。

戦闘モードとは❶自分の主張を守る❷相手の主張を論破するの「 攻守両面 」で、必死になるわけです。イライラしたりカーッとなったり、その感情は戦闘モードのシグナルです。

もう、こうなったら「 声が大きい人の勝ち 」です。ホリ●モンさんとかひろ●きさんとかが主張すれば、特に根拠も納得感もないのに、その取り巻きを含めてその意見に落ち着いていくあの感じ、です。会社であれば、社長とか偉そうな部長の声に負けてしまう、あれです。

戦わないのが最強の戦略❶|カウンターに着座せよ

戦わずして攻略するのが最高の「 戦略 」と言うとか言わないとか…。

議論が白熱しちゃったら「 そもそも、何のための議論やっけ? 」っていうWhat for ? を失います。9割以上の議論はここに陥っていきます。そうなると、お互いの主張の揚げ足取りに終始していきます。

優秀なファシリテーターの唯一の条件は「 目的思考 」です。よく「 話が脱線する 」と言います。これは「 目的とは関係無い話をする 」という意味です。概ね「 手段の議論 」です。三流ファシリテーターは目的思考ができません。ので、参加者と一緒に手段の議論に流されていきます。一流のファシリテーターはある程度脱線した議論を泳がします。で、頃合いを見計らって本題(目的)に戻します。

大人数の会議であればファシリテーター役がいます。が、3人で議論している場合、つまり全員がプレーヤーとして議論している場合は、一般的にファシリテーターがいません。ので、What for ? から外れたお互いの主張の戦わせる「 脱線 」が延々と続きます。

あ、で、戦わないのが最強の戦略です。ということを前提にした議論をする上での心構えは

「 共同プロジェクト 」

(✘)VS構造
(◎)共同プロジェクト

VS構造ってのは、向かい合わせて向き合って議論しているイメージです。構造的に対面しちゃっているんです。人間ってのは対面すると本能的に「 防衛本能 」が働きます。緊張関係ですね。

で、共同プロジェクトってのは「 横並び 」です。隣に座っているイメージです。テーブル席ではなくカウンター席に座って「 同じ方向を見ている 」構図です。心理的にも安全な関係になります。

いわゆる異性とのデートでも、対面で座るのではなくカウンター席を選ぶ理由です。対面して座ると初デートのドキドキ感と合わせて対立構造での緊張感がブレンドされてしまいます。部下との1on1でも対面で座るのではなく横並びで座って話をした方が、部下が余計な緊張をせずにすみます。横並びが難しければ、斜めの席に座ります。座り方?と思うかもしれません。が、我々は動物です。本能の反応を理解するだけで変わります。

Zoomなどのオンライン会議であっても同じです。「 相手の横に座る 」んです。伝わっていますか?議論が始まったときに、頭の中で相手と向き合ったテーブルで着座しているのか?横に座っているのか?です。脳ってのは現実とイメージの区別ができません。自分の脳を良い意味で洗脳している人が、議論が上手な人です。

対立構造は、常に戦闘モードだと認識してください。んなデートに女性が安心感を持ってくれるハズもありません。横に座れる場所(ドライブ、カウンター席がある飲食店など)をコーディネートするところからデートは始まっています(誰が言うてんねん!)

戦わないのが最強の戦略❷|相手の望みを先に叶えよ

議論が白熱すると❶自分の主張を守り❷相手の主張を論破する、という攻守攻防戦が繰り広げられます。ロジカルっぽい人や、いわゆる弁が立つ人が「 勝ちやすい 」構造です。私の得意分野です。が、これでは「 負けた相手 」に恨まれるんです。たとえ相手が「 分かりました 」と口にしていたとしても、それは心から納得していません。渋々、もしくは「 根深い恨みを生んだ瞬間 」だと認識して間違いありません。

なぜ、ボクの話は伝わらないのか?に詳細を書いています。議論に勝っても恨まれるって知ったとき、私の人生でも最大級の衝撃を受けました…

自分の望みを叶えたいなら、相手の望みを先に叶えよ

戦わずに自分の望みが叶う最強の戦略です。この思考ができません。誰もが「 自分のこと 」に必死です。人間は誰しも「 最大の関心事は自分 」です。自分のことにしか興味がありません。自分も相手もです。自分のことにしか興味がない我々が、自分の主張を通したいなら「 まず、相手の最大の関心事である相手の主張を聞いてあげること 」です。できれば相手の主張が通る方法を一緒に考えることです。できれば相手の主張がさらに良くなる方法を考えることです。

で、だから故に「 自分の主張が通りやすくなる 」わけです。伝わっていますか?相手に協力するから相手からの協力を得やすくなります。対立構造でバチバチに戦っていても、場合によっては自分の主張が通るかもしれません。が、必ず「 遺恨 」「 しこり 」がお互いに残ります。特に敗者は「 ずーっと 」恨み続けています。あなたのことを、です。

逆に、まず先に自分の主張を叶えようと心を砕いてくれた相手には「 好印象 」が残ります。何か「 恩を返さなきゃ 」という感情が生まれます。

ただし、それを期待してはいけません。私が先に主張を聞いてあげた「 のに 」と期待をしてはいけません。その気持ちが生まれた瞬間から、結局、対立構造に戻っていきます。

Giver

対立構造は、お互いがWhat for ? を見失った、Taker同士の醜い争いです。
共同プロジェクトは、お互いがWhat for ? を見据えた、Giver同士の高め合いです。

「 建設的な議論 」って聞いたことがありますね。それです。お互いをRespectし、同じWhat for ? を見据えているからこそ、建設的な高め合う議論が成立します。この関係を築けない相手とは「 そもそも 」仕事を一緒にしないことです。

もちろん、全てがキレイにまとまりません。今回、私が熱弁しているのは「 心構え 」です。全く違う世界戦になりそうでしょ?それを感じてもらったとしたら、世の中のしょうむない議論の数が減っていきます。ぜひ、今日から、共同プロジェクト型、カウンター席に座って、えぇ感じで議論をしてみてください。華金デートもカウンター席で、よろしく!(だから、誰が言うてんねんってw)

戦わない議論の天才になる三部作
心を掴む思考術
ストレス0(ゼロ)対話力
ロジカル質問術
この3冊を一気読みしてください。自分の主張を通す方法、自分の望みを叶える方法、自分が伝えたいことが相手に伝わるため方法、その心構え、思考術の全てを理解できます。

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