長男が高校の不登校を選んでからちょうど1ヶ月、共同生活を始めてから1ヶ月が経過しました。
不登校の親🔰初心者🔰の私が、この1ヶ月で学んだことを記しておきます。将来の不登校の親さんが、ふと検索して読んだときに「 ハッと 」気づいてもらえる機会になれば良いなと思います。
私がこの1ヶ月で気づいた最大の学びは「 結局、自分のことしか考えへんやん… 」ってことです。
Q:自分の子どもが不登校を選んだ。さぁ、あなたはどっちの本を手に取りますか?
①.不登校の子育て経験がある親です
②.不登校の子どもを多く診察してきた心療内科です
どうでしょう?
どっち?
どっちも?
私は、どっちも手にして、どっちも読みました。
で、学びがありませんでした…。
学んだことは「 結局、俺、自分のことしか考えへんやん… 」です。
不登校の子供のことは、不登校の親でも専門家でもなく不登校の当事者から学べ!
長男はいわゆる優等生で、中学校の成績はほぼオール5でした。いわゆる内申点もほぼ満点です。病欠以外で学校を休んだことはありません。部活も最後まで続けていました。友達もいました。いわゆる「 予兆 」がありませんでした。彼は彼なりに「 発信 」はしてきたはずです。が、気づいてあげることができませんでした。
高校に入学し、GWを機に突然、不登校を選びました。
予兆が無かった子どもが突然不登校になると、親はプチパニックになります。なんとか学校に行かせたい…と思考を巡らせます。「 不登校の親先輩は、どうやって子どもを学校に行かせているのか? 」と思考を巡らせ、ネット検索をします。で、
①.不登校の子育て経験がある親です
の本を手に取るでしょう。
結局、人間ってのは、余裕がないときほど「 自分のこと 」を考えてしまいます。
あなたが不登校の親になったら、そーなります。で、それは、とても正常です。とても自然です。とても人間です。
「 からの 」です。
そーなることを知って「 からの 」です。
親本、専門家本を読んで「 ん?何も学びがないなぁ… 」と半ば拍子抜けすると同時に「 結局、自分のことを考えてるやんけ! 」と気づいた私は今「 不登校になった本人が書いた本 」を読み始めました。
3つ目の選択肢です
例えば、こんなことが書いてあるんです。いやぁ…めちゃ学びになるやん…。
しんどくなる理由を「これ」とか言うと、親はそれだけを解決しようとするけど、解決されたところで違和感は消えない。もっと根源的なしんどさがあって、戻れる気がしないんだよね。
しかも、どんなに探しても明確な理由なんてないので解決できるはずがなかった。私にとって「学校に行きたくない理由がある」わけではなく「学校に行く理由がない」というのが正直な感情でした。
こんなん「 親本 」「 専門家本 」では、分からへんやん!!!
知ろうとしなければいけないのは親の体験談でも専門家のうんちくでもなく「 相手のこと=不登校を選んだ本人のこと 」やん!!!
恐らく「 親本 」を手にする根源的欲求は「 慰めて欲しい 」です。同じ経験をしている「 先輩親 」から学ぶことで、少しでも自分の痛みを和らげたいんだと思います。
「 専門家本 」を手にする根源的欲求は「 安心を手にする 」です。「 専門家の先生がおっしゃっているなら 」と、自分の思考と選択に自信を持ちたいんだと思います。これで間違ってないんだ、と。
親、専門家が書いた本は、人生で学んできたことしか書いてなかった
(立ち位置を分かりやすくするため、マウンティングで書いています😁)
親本も専門家本も何冊か読んでみました。学びはありませんでした。これまで数千冊のビジネス本を読んで、実社会で実践し、他者に教えてきた私にとって「 当たり前の今さらなこと 」しか書いてありませんでした。数冊の本を一言に要約すると「 相手(子ども)を尊重しましょう 」です。
( そ、そ、そうやで… )
「 親本 」は、全員が全員「 後悔しています 」と書いていました。子どもを無理に学校に行かせようとしたことをです。親の価値観を子どもに押しつけたことをです。
( 無いなぁ… )
なんちゅーか、多くの親は「 不登校を選んだ子どもを、上手にコントロールする方法を知りたい 」と思うんでしょうね。
( 無いなぁ… )
んー、親本を読むまでもなく、不登校を訴えてきた子どもに「 我慢してでも学校いけ! 」なんて発想が私の中には無いんですよね。「 高校大学を卒業しなかったら、将来困るんはあんたやで! 」なんて発想が私の中には無いんですよね。こんな昭和か!って親の反省が書かれているってことは、多くの人は、そーなっちゃうんでしょうかね???
( 無いなぁ… )
そんな学びは当たり前の私は「 で、どーしたらえぇのかなぁ… 」っていう違う悩みになったわけです。
私は、自分の毒父親(過干渉、過保護、絶対王政)に対して憎しみがあり、毒父親を反面教師としてきました。子どもはコントロールする対象ではありません。子どもは親の所有物ではありません。自分の子どもであって「 他人 」です。私とは個性が異なる、そもそも尊重されるべきひとりの人間です。
不登校の本を読んで初めて知ることでもなく、そもそも当然のことなので「 で、どーしたらえぇのかなぁ… 」と、悩んだわけです。
ちなみに、専門家本も、大差ありませんでした。
文字にしたら当たり前やけど、この1ヶ月での気づきは、ここで書いておかないと忘れる。から、当たり前のことやけど書いておく。
と、超~偉そうに書いてきた私が、結局、土壺にはまっていたのが「 結局、自分のことしか考えてなかった 」ってことです。「 親本 」も「 専門家本 」も自分のために読んでいたわけです。読んで良かったです。その読書過程を経たからこそ「 本人本 」の必要性に気づけました。つまり「 不登校を選んだ僕、私がそのときの心情を書いた本 」です。
その「 本人本 」から抜粋したのが下記です。いやぁ…なんちゅーか、勉強になるわ…。マジ、痛いとこ突かれるわ…。長男も同じように感じて生きてきたかもしれんって、めちゃ妄想する機会になるわ…。いやぁ…読まなアカンのはこっちの本やわ…。
しんどくなる理由を「これ」とか言うと、親はそれだけを解決しようとするけど、解決されたところで違和感は消えない。もっと根源的なしんどさがあって、戻れる気がしないんだよね。
↑ こんな感情を「 親側 」「 専門家側 」の本を読んでも気づかへんやん?
しかも、どんなに探しても明確な理由なんてないので解決できるはずがなかった。私にとって「 学校に行きたくない理由がある 」わけではなく「 学校に行く理由がない 」というのが正直な感情でした。
↑ こんなん、当事者、本人でしか書かれへんやん。気づかへんやん。な?
子どもの目線って、やっぱり親と同じになっちゃうと思うんです。だとしたら、親が目線を下げるというか、社会の常識ではなくて、子どもの目線を大切にしてほしいと思います。
↑ そーなんよな。「 学校に行かないと、将来が… 」って言ってるのは、親面目線、大人目線なんよ。親目線からの解決策を押し付けようとしてしまうわけよね。典型的なんは「 定時制の高校が… 」とか「 フリースクールが… 」とかを親目線で提案し始めるパターン。それよりも先にするべきは、子どもの目線、子どもの気持ちよなって。
この1ヶ月、長男とは会話していません。いわゆる、小中学校をどんな感情で過ごしてきたのか?どんな想いで生きてきたのか?親、先生、友人、クラスメイトに対して、どんな感情で接してきたのか?どんな苦しみを自分一人で抱えてきたのか?これまで隠してきた感情、これまで殺してきた本当の個性をどう思っているのか?そんな会話はまだしていません。
今の自分をどう思っているのか?どんな不安を抱えているのか?どんな希望が生まれているのか?希望は生まれていないのか?将来に対して何を感じているのか?そんな会話はまだしていません。
子ども目線をもう少し学んでからで良いかな、と思いました。慌てるつもりもありません。が、少しづつ会話していきたいな、と、私が思い始めていますw
新生活は阪神タイガースと共に
共同生活をはじめてから、毎日、阪神タイガースの試合を一緒にTV観戦しています。全試合です。
人生で、これほど野球を真面目に観戦したことはありません。ちゅーか、野球って長いな!!!3時間以上あるねん!めちゃ長い!ので、生活習慣が変わりました。野球観戦の3-4時間に合わせて日常生活をシフトしています。
(阪神タイガースになーんにも興味なかった私は)お陰で、少し詳しくなりました。負けた日は( あーあ… )って凹む感情を抱くようになってきました。
長男と阪神タイガースの会話ができるようになりました。で、今週も、知り合いの方を通じて、再び、甲子園球場に行けることになりました😁
人生ってのは、全てが学びですなー。マウンティングしている奴に学びなんかありません。気をつけよー。
p.s.
「 本人本 」は、まだ数冊しか読んでいません。が、とりま、この記事に辿り着いた不登校の親初心者初心者🔰さんの、子ども本人の心情を知るとっかかりにはなると思うので案内しておきます。一番上の本だけでも!
長男(15)が高校の不登校を選びました❶ 250519
❷|誰にも分かってもらえないという生き地獄を何年間も過ごしてきた息子の個性を想う「 単位を疑え 」250520
❸|阪神タイガースを愛する長男を愛し愛される父親になりたい私の話 250521
❹|苦手な人との付き合い方と社交不安障害との似て非なる大きな壁 250529
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