コミュニケーションの罠「　あなたが悪い　」の真実

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A：あなたが悪い

どんな相談であっても、殆どの場合「　あなたが悪い　」という結論になります。ので、相談が始まる前から「　あなたが悪い　」という結論が出ています。

表現をマイルドにすると「　あなたにも責任がありますよね　」とか「　自責ですよね　」です。が、相談者は、もちろんそんなことは思っていません。相談者が思っていることは

分かって欲しい

です。

あなたが悪いの世界

ただし、この「　あなたが悪い　」の世界観は、とても苦しい世界観です。win↔winや自分も相手もRespectという世界観とは真逆の世界です。wrong-wrong（間違い-間違い）、lose-lose（負け-負け）の世界です。

週末「　家族　」とのコミュニケーションで「　そうなるよね…　」という件があり、改めて自分の感情と向き合ってメタ認知を働かせてエネルギーを減らしています。

「　あなたが悪い　」というのは、wrong-wrong（間違い-間違い）、lose-lose（負け-負け）のスタンスで相手と向き合っていることになります。「　あなたが悪い　」という結論を前提に向き合うと、そうなってしまう、ということです。

事実は「　あなた（相談者）が悪い　」んです。周りの責任にしているケースがほとんどですからね。が、それを前提に相談者と向き合うと、必ず、wrong-wrong（間違い-間違い）、lose-lose（負け-負け）になります。これは、対相談者に限らず、ビジネスシーンでも日常でも全てのコミュニケーションでそうなります。

コミュニケーションプロでヲタクを自称している私が、結局、アマチュアなままなのが「　家族（両親、元妻）　」とのコミュニケーションです。ここは、もう、なんちゅうか「　理性＜＜＜感情　」の構造に囚われたまま、思考の奴隷に支配されたままで「　あなたが悪い　」を前提で向き合ってしまいます。理屈では分かっていても、です。

で、そんなマインド状態の際に、講座の申込みをいただきました。「　事前アンケート　」にお答え頂いた申込者に、さらに詳しく知りたいことがあり再度アンケートを送りました。その後「　用事が入ったのでキャンセルしたい　」と連絡がありました。事実は分かりません。が、恐らく用事は入っていないと思います。なんらかの「　あなたが悪い　」というメッセージが届いたんだろうな…と思っています。

how（方法）の前に「　be＝前提（あり方）　」を確認してみよう

コミュニケーションが上手く行かないってことは普通にあります。そんなとき（１）自分の言い方を見直す（２）相手の責任を探す、のどちらかの思考になるでしょう。なんなら（１）もっと、こうやって口撃すればよかった、という意味での自分の言い方を見直すことを思考しガチです。

どう伝えるか？何を言うか？のhowに問題があるのではありません。問題は「　前提　」です。win↔winを前提としていたか？wrong-wrong（間違い-間違い）、lose-lose（負け-負け）を前提としていたか？です。そもそも、自分＝相手としてRespectしていたか？です。この前提を変えない限り、how（言い方）だけを変えたとて、結果は変わりません。

東京都知事選後のマスメディア、アナウンサー、コメンテーターの石原伸二さんへ前提は「　あなたが悪い　」という悪意しか無いんです。ので、結果、変な空気感になっていますよね。ま、マスコミは相変わらず、低俗なことをやって視聴率を稼ごうとしているだけなので、そもそも、視聴者との関係も、そうなってしまうんですけどね。

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