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昨日の@ゴリーダー(個別コンサル)の相談者は、会社の部長さんです。
自分ではコントロールできない衰退産業、衰退企業の場合、自分の身の振り方を考えときなはれ、ってとても暗いとても前向きな話です。
前振りの説明が長くなります。
・アメリカ企業からの下請け業務
・年々仕事数(発注数)が減少
・単価も減少(毎回相見積り)
・完全下請け業務のため、自分たちのオリジナル売上(商品)がない
要は、業績が下がり続けています。し、先方(米国企業)からの発注数自体が減り続けているため「 自分たちでどーしよーもない 」状況です。が、そんな状況下でも、毎月の部長会議で、経営陣は激詰めしてくるらしいのです。嫌やなぁ…。ってか、耐えられんなぁ…。
そんな相談者の部長が、私に依頼しているのは、業績アップコンサルティングではありません。「 部長会議の対策 」です。資料の作り方や報告の方法です。(もう少しダイレクトに書くと、少しでも突っ込まれない資料作りと報告の方法を教えて欲しい!という切実な願いです。精神安心剤的にご活用いただいています)
残念ながら私の力では、この企業の業績をどーのこーのできません。これ「 経営陣の能力不足 」です。ちょっと難しい表現をすると部長クラスの責任領域ではありません。経営者が経営者の仕事を放棄して、部長陣になすりつけているだけです。経営陣はキャッシュフローが回っているうちに逃げ切りたいんですよね。
ので、私は部長に「 嘘をつかないと決めてください 」とお願いをしています。経営陣を納得させるために「 できもしない上乗せした数字 」を提出しガチなんです。これ、日本人あるあるです。見込みがあるならまだしも、です。完全下請けで、どーしよーもないのに「 エクセルの数字遊び 」をしても仕方ありません。この行為は心情的には理解できるけど、いわゆる詐欺行為と同じですからね…。
下請け専業の企業が、発注側の仕事数が減っている以上、対策は「 新しい売上を作っていくこと 」です。この企業で言えば「 下請け専業からの脱却 」です。
を、経営陣はまったく旗を振らずに、ただ部長会で数字を激詰めするだけ…。不毛です。が、日本全国で、この様な「 下請け専業 」で、業績悪化している中小企業はアホほどあります。下請け専業だと、どうしても「 言いなり 」になります。特に最近は、物価高で、かつ単価ダウン要請を受けるわけですよね。単純に収益が悪化します。
で、現場は単価の安い仕事が増えて、予算未達でボーナス減少…。会社の業績をリアルに把握していない一般社員の不満はたまり放題!その部下にフィードバックしなくてはいけない部長は、大いに板挟みです。
こういった企業を救うには、経営者のプロを外部から雇うしかありません。経営陣の一掃です。小手先のどーのこーのを変えたとて、デジタル化でコストカットを図ったとて、抜本的な経営課題が解決される事はありません。優秀な経営コンサルタントが入っても一緒です。M&Aを含め経営陣の一掃しかありません。で、現在の経営陣がそんな手を打つこともありません。(稲盛さんにお願いしよう!カルロス・ゴーンさんにお願いしよう!という会話が成立するかどうか?というイメージです)。んなことをしたら、自分のポジションも待遇も吹き飛びますからね。
Q:ボーナス減少にブーブー不満をぶつけてくる部下に、どうフィードバックする?
あなたが部長なら?
(逃げ切りたい無能な)経営陣からは激詰め、部下からは不満の板挟み大合唱。おまけに仲間と思いたい他部署の部長陣も非協力体制…。唯一話を聞いてくれるのは完全に部外者の@ゴリーダーだけ…。どんな状況やねん、ヒーハー!
辞めれば良いやん…ってのは、やっぱり50を超えていくと誰にとっても容易なことじゃありませんしね。
あ、さて。
んな部長さんには、私から(1)自部署で始められる売上づくり(下請けではい売上づくり)と(2)部下へのフィードバック方法をアドバイスしたわけです。
(1)を実行に移す可能性は、極めて低いでしょうね。下請け専業会社において事例がないわけです。し、そもそも「 誰も 」その思考と筋力がないから、肯定的に能動的に動く人がいません。当の部長さんも現況にとても悩んではいるけど、一人で社内改革を起こすぞ!というマグマの様な情熱があるわけでもありません。
責任は(部長の)私がとるから、今後は世の中に合わせた「 スピード重視 」の働き方に筋力を鍛えておきなさい。今の「 高品質主義 」の働き方の筋力では、転職したとしても役に立てません。
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部下への賞与フィードバックのアドバイスです。今の会社の経営陣体質は「 品質を追求すれば仕事が増える 」とう、昭和ジャパンスタンスです。日本企業が、世界の競争から脱落した最大の要因です。品質重視とは聞こえが良いです。が、リスクを恐れるあまり、世界の「 とにかくリリースしてから、改良改善 」というスピードビジネスモデルから、完全に取り残されてしまったわけです。
インバウンド観光客が溢れかえって、オーバーツーリズムなんて言っている状況です。で一方、諸外国から先進国と思っている日本に来てみたら「 Cash Only!(現金だけ) 」ってのが、あちこちにあるわけです。外国人観光客からしたらOMG!超常現象、怪奇現象です。
我々ジジぃババぁが、若い社員にフィードバックする際に、説教している場合じゃありません。説教なんてのは、ジジぃババぁの時代錯誤な成功体験を押し売っているだけです。これからの時代に活躍できるための示唆をしてあげてください。4年前5年前、私が部下にアドバイスしていたのは「 Webマーケ、プログラムに強くなっておけ 」でした。が、それすらも、ただの説教だったかもしれません。
先日、研修講師としてお付き合いさせていただいた企業の公開されている業績を見て、目が飛び出ました。コロナ前の数倍に業績が跳ね上がっています。年商1億円が3億円になった、なんて話ではありません。何桁も異なった年商での話です。いやぁ…社員さんの賞与、どんなレベルなんやろな…。大企業の数字のスケール感、マジですごいですね…。
p.s.
土日は一人アマプラ映画祭開催!君が生きた証(字幕版)、SAW(ソウ)、犯罪都市 THE ROUNDUP、マイ・ボディガード。君が…がオススメ。なんかグロい系は評判良かっても観るのシンドいなぁ。で、何度チャレンジしても途中で寝落ちするマトリックス (字幕版)は、もう私には合わないと諦めよう…。年末時期になるとラブ・アクチュアリーと共にノミネートされてくる作品ブリジット・ジョーンズの日記を、それこそ20年振りに鑑賞。世界観は覚えているけどストーリーは覚えてないもんやな…。この映画のヒュー・グラントは好きになれぬな。
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