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「 人を動かそう 」というのは、傲慢なことです。で、ビジネスにおける悩みってのは「 人を動かす 」に集約されています。
・人間関係に悩んでいる(マネジメント)
・集客に悩んでいる(マーケティング)
異なる文章が並んでいるようで、結局「 人を動かすことに悩んでいる 」という抽象の世界では同義です。ってことで、人を動かす上での心得を、現代版(平成版)で書いてみます。
平成版(スマホと人間の共存社会版)
令和版(生成AIと人間の共存社会版)
@ゴリラ研究所発表
人を動かすをテーマに書き始めたら、日本の社会構造を書き続ける回になってしまった件。んーまー役に立つか不明やけど、そのまま発信します😁
人を動かす@D・カーネギー版
読んだことあります?1937年に初版が出て、令和の今も読まれているという怪物書籍です。初めて読んだのは26歳か27歳か…。自身の性格に強烈な課題認識をしていた当時の私の心を激しく揺さぶります。それから10回以上は読んでいる人生で最もリピートしている書籍です。
もはやこの書籍に対してどーのこーのと書けることはありません。で、当時の私がこの本から得た教訓は
( そっか…人を動かすってのは、自分が変わるってことか… )
( つまり、自分を動かす「 自分という人を動かせ 」ってことか… )
です。当時の私にとって、まさに鱗が目からボタンボタンと落ちまくりました。と、同時に
( もっと人のことを学ぼう… )
という欲求を刺激されたとかいないとか。しかし、当時の私は、全く理解していなかったのです。
私たちには「 変わりたくない! 」という、超~強烈な本能を備えていること「 現状維持バイアス 」という超~強烈な本能に守られていることを、です。
私たちはゴールデン・ルールの下では無力です。そのことを本気で理解できるのは、まだまだ先の未来です。
昭和版@人を動かす
昭和において人を動かすのは簡単でした。ヒエラルキー。上意下達。年功序列。 戦後の復興、高度成長社会、情報統制(隠蔽)社会。大きくまとめると「 思考停止社会 」です。
「 上の命令は絶対、権力が正義 」という、分かりやすい社会構造において、人を動かすってのはとても容易です。上も下もその構造を疑うことはありません。しかも社会全体が成長し続けているので「 成功体験として 」この構造が一層強化され続けます。それは、バブルが崩壊して社会構造が変わってからも続きます。失われた30年は、こうした変われない、現状維持バイアスの強烈な後押しによって生まれていきます。
私がうつ病に追い込まれるのは、1998年とか1999年とか、元号は平成で10年11年に移り変わっている時代です。人を動かす手法は何も変わる気配を見せません。
平成版@人を動かす
スマホ×SNSの登場で、社会構造が少しずつ、そして一気に変わります。大きな転換点は、2011年3月11日、あの東日本大震災です。平成は23年です。
日本人が最初にスマホを認知したのが2008年頃です。で、一気にスマホは広がっていきません。人間ってのは「 現状維持バイアス 」が働きます。ガラケーからスマホに変えるってのは「 とても 」抵抗があります。日本は島国であって独立した文化、民族です。その上、戦後の情報統制で思考停止された保守的な国民性が「 変わらない 」「 現状維持バイアス 」をさらに強固にします。
その国民性が、変わらざるを得ない大きなキッカケとなったのが、2011年の東日本大震災です。人との断絶、命の危機が身近にあることを知ります。繋がりの象徴となったのがLINEでした。まさに、命のLINEだったわけです。
各個人が自分の手元に情報(スマホ×SNS)を手にすることで「 大手マスメディアによる思考停止の奴隷社会 」が、少しづつ崩壊していきます。それが、現在の政治家や芸能界のスキャンダルに繋がっていくわけです。
( あれ、今まで見聞きしてきたマスコミの情報は、全部「 嘘 」なんじゃないか… )
と、疑う国民が増えてしまい、そして、もはや隠しきれなくなっていきます。
そんな社会構造の変化が起きた平成において「 ヒエラルキー 」に依存した上意下達の人を動かすは通用しなくなっていきます。個人が手元に情報を持ってしまったことで「 他の会社と比べる 」「 同じ状況の人と比べる 」ことが容易になります。ひとつしか無かった「 正しさ 」が、多種多様な正しさの存在を知ってしまうわけです。
つまり、平成版(スマホと人間の共存社会版)の人を動かすというのは「 相手の(個々人の)正義を理解する 」という社会に、ようやく変わっていきます
時代に求められる力が移りゆきます。あなたは今、どの地点?
昭和に生きた人はずーっと左にいます。成功体験から逃れることはできません。現状維持バイアスはいつの時代も人間の本能に根ざしています。人は「 変われない 」んです。極端な話、昭和に生きた人を動かすことは「 諦める 」が正解です。テコでも動きません。「 動かないことが正義 」な相手を動かそうとすると「 徹底対抗 」されます。
で、一方、平成生まれの彼や彼女たちは「 自分の意見を聞いてくれる人 」「 自分の正義を知ろうとしてくれる人 」に動かされるわけですね。聞いてもらえるネイティブ世代です。
令和版@人を動かす
令和は「 崩壊 」です。コロナが始まった2020年は令和2年。ジャニーズ事務所をはじめ、芸能界の裏がどんどん明らかになっていきます。政治の裏金問題や大手企業の不正も隠しきれません。
コロナによって破壊された社会は、新しく「 デジタル社会(オンラインで繋がる社会) 」を創造しました。これまで対面でしか実現してこなかったあらゆる機会は、デジタル(オンライン)に置き換えることが可能であると、私たち人間が認めてしまう機会となります。
コスパ → タイパ
生成AIが市民権を得て、また新しい社会構造が生まれていこうとしています。生成AIとの共存社会がどー移りゆくのか?そもそも共存になるのか?スマホのように人間は支配(依存)されるのか?私にはまーったく分かりません。
と、そんな令和時代の人を動かすってのは、今のところ「 分かって欲しい!を分かってあげる 」なんだと思っています。
現状維持バイアスの秩序が崩れる裏には、社会的危機がある
バブル崩壊でも日本が生まれ変われなかったのは、人間が持つ現状維持バイアスの強力さを証明することになりました。
そんな変わらない私たち日本人が変わるキッカケとなったのが「 社会的危機 」です。東日本大震災とコロナです。人間は、快楽以上に痛みによって動きます。危機的状況をキッカケに多くの日本人が動いたわけです。だからゆえに世の中には痛み(煽り)の宣伝広告が溢れています。
そして、今「 日本国が崩壊する危機 」が少しづつ明らかになってきています。止まらない物価高、変わらない給料、つまり、減り続ける所得。「 新Nisa 」はその象徴でしょう。政府が日本の未来を諦めた制度です(100%私見😁)「 無理やわぁ…。もう、国民に自分たちでお金を貯めさせよう…。”株式会社日本”はもう無理ってことがバレんように、えぇ感じの制度と宣伝で誤魔化そう… 」と。
ので、気づいている層から「 自分で稼ぐ力 」に移行していっているわけです。それに便乗して、高額起業塾、SNSマーケティング塾、今なら生成AIマーケティング塾が増え続けているわけですね。
人を動かす
1.人間に備わっている現状維持バイアスの存在を尊重する(人は動かないものということを尊重する)
2.ので「 変えよう 」とすると、概ね反論されると知っておく
3.その上で、人は危機的状況において動きやすいと知っておく(メリットよりもデメリットで動く人が多い)
4.ただし、危機を煽っても長続きしない(メリットを感じると長続きすることも知っておく)
5.で、そのデメリットとメリット(痛みと快楽)は、個々によって異なることを知っておく
6.そんな相手を動かしたいなら、個々を知ること。とても深く知ること。感情ベースまで知ること
7.今の社会背景からすると「 不安 」に寄り添ってあげることで、相手からの信頼を得やすいタイミング
8.つまり、相手の不安を知ろう、分かろうとしてあげる自分であること
9.不安が和らいだ相手は、ようやく、あなたの話(ワクワクする提案)に耳を傾けてくれる
p.s.
AM7時15分…。1階から怒鳴り声…。
昭和20年生まれの父、昭和23年生まれの母、結婚して53年。令和も変わらない夫婦バトル。あぁ、人間とはなんともかんとも…。(私の父は、皆さんが想像する昭和の頑固親父を10倍にしてちょうど良い塩梅です)
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