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新米講師や初めてプレゼンするという相談者からの多い質問のひとつが「 話し始め 」です。いわゆる「 ツカミ 」とか「 雑談 」です。「 @ゴリラさんはツカミってどうされていますか? 」ってな感じで質問されます。それは「 少しでも緊張を和らげる方法を知りたい 」という不安を解消したいという心理状況があります。
大事なのは、この「 問い 」に答えることではありません。応えてあげなければならないのは「 不安を解消したいという心理状況 」です。
(✘)ツカミの問い答えない … 嘘の課題
(○)問いの背景(心理状況)に応える … 本物の課題
で、いつも「 NONONO!ツカミはするな! 」と応えます。なぜならば…
Q:滑ったら?
新米講師、プレゼン初心者のあなたが、もしツカミで滑ったら?アイスブレイクのはずが凍りついてしまったら?雑談が1mmも弾まなかったら?
地獄絵図確定…
「 パニックになりますね… 」
「 あぁ…そうなったら本題は無茶苦茶になりますね… 」
「 あっ…間違いなく死にますね… 」
この「 滑ったら? 」という問いを返してあげるだけで、みんな気づきます。ツカミが滑っている自分を想像して身震いをされます。で、簡単に諦めてもらえますwww
場馴れしているベテランであれば「 滑ってたことをツカミにしてしまえる 」わけです。が、新米講師はどうでしょう?恐怖、地獄絵図ですよね…。で、これがトラウマとなって、講師やプレゼンが嫌いになる人が大量発生しているわけです。マジで無駄です。
んな地獄絵図のために一生懸命ツカミを考えるなんて阿呆の所業です。そんなことより本題の品質にエナジーを注ぎましょう。それでOK!というか、それが仕事です。
Q:ウケたら?
仮にツカミがウケたらそれはそれで悲劇です。
いわゆる「 本末転倒 」が置きます。ウケたら「 嬉しい 」んです。ので、そっちにエナジーを注いでしまうんです。
私の失敗談です。企業研修で会場が割れるほど狂ったようにウケる場合があります。すると本題に入るまでに60分も続けてしまって「 一度、休憩します 」なんて本末転倒をやりまくっていた時期がありました。参加者は楽しいんです。が、本題の時間が短くなって、最後は「 駆け足 」で終ってしまうという…。そりゃ依頼主(経営者、研修責任者)からしたら「 何をしてるん? 」ってことになりますよね…。
Q:最強のツカミは「 相手の話題 = 悩み 」
そもそも、講座を受講する人、プレゼンを依頼してきた人には「 解決したい悩み 」があります。「 叶えたい目標 」があります。もしくは「 なんらかのヒント 」を期待しています。
です。
ので、私は、世間一般的に言われている「 ツカミ 」「 雑談 」はしません。私にとっての最強のツカミ、最強の雑談は「 相手の悩み 」です。
ので、冒頭から「 相手の悩みを深堀り 」し続けます。相手からすると、自分の悩みに耳を傾けてもらえるので、自然と掴まれ続けます。で、こう質問します。「 それ、解消できます。聞きたいですか? 」
もちろん、悩みが解消するのであれば聞きたいに決まっています。←つまり「 ツカミ 」は、これで完成です。
これが、プロが使っているツカミです。伝わっていますか?
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