お供え物より聞いてくれる者「 手ぶらは失礼 」より大切なこと。

私にとって世間の常識とか世間体は、強要された瞬間に、無視するプログラムになっています。決めるのは世間でも慣習でもなく、私です。


先日、実家に帰って両親の送迎を終わらせた後のことです。
8月に親戚のおじさんが亡くなり、一人暮らしになった77歳の叔母に会ってから帰ろうと思いました。

出かけようとすると、実家のおかんが「 手ぶらで行くんか? お供え物は? 」と止めるわけです。まあ、昔の人にとってはその感覚が常識です。私にとっての常識は違います。

「 手土産なんかより、会って話を聞いてあげる方がよっぽど喜ぶ 」

案の定です。30分滞在したうち、25分はずーっと叔母が喋りっぱなしでした。
(特に仲が良かったわけじゃないけど)50年連れ添った旦那さんがいなくなって、一人で家にいる寂しさ。
やっぱりぽっかり穴が空くわけです。特に、田舎の家はでっかいですからね…。ガラーン…。

しかも、一人暮らしのお年寄りに菓子折りなんか持っていっても、食べきれなくて困るだけ。結局、帰り際に「 これ持って帰って 」と、亡くなったおじさんが飲んでいたトマトジュースをお土産にもらいました。持っていくより、持って帰る方が喜ばれるんです。

田舎では、断っても「 そう遠慮せんと 」と、お節介を強要してくる文化?風習?があります。
ま、悪気がないからその場を上手くやり過ごせば良いんやけどね。

死の場であっても、形式的なモノよりも目の前の人の話に耳を傾けること。
葬儀の場では「 涙が出なくて困った… 」って笑ってた叔母さん。
の目に、涙が浮かんでいたのでした。

(おしまい)

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