映画|汝、星のごとく、に感動し嫉妬し…51歳シンパパに染みた

★★★★★

だから映画館が好き。
没入させてくれる映画館が好き。

めちゃくちゃ感動した。
エンドロールが終わった瞬間(マイブームの)スタンディングオベーションをしたくなっていた。

できんかった…。
「 恥ずかしい 」っていう、しょうもない羞恥心を選んでしまった。
座りながら小さく拍手した。


映画館、消えて欲しくないエンタメ。

今や人類最大のノイズとなったスマホ。
スマホによって人生を味わい、噛みしめる時間を奪われて久しい。
映画館は、そんな最大のノイズから強制的に離れられる。

あの「 没入感 」こそが、映画館の最大の魅力。


『 汝、星のごとく 』

正直、小説の映画化を観に行くのには勇気がいる。
どこまでいっても、小説を読んだときに脳内でイメージした物語を超えることは滅多にない。
実写化での落胆を味わいたくない気持ちと、映画としてどう表現されているのかを確かめたい下世話な好奇心。

そもそも、小説が描く15年という歳月を、たった2時間の映画で表現するのは構造的に無理がある。
2時間という尺の中で、その長い時間軸そのものを期待して観るのはたぶん間違っていて、映画には映画なりの表現がある。

これはもう、別物の物語として成立していた。

俳優陣のプロの仕事に感動した。
横浜流星さんに感動した。
広瀬すずさんに感動した。
嫉妬した。

この映画の中で唯一と言っていいくらい嫌われ役・嫌な役柄として登場するのが木村文乃さん。
狂気の演技。プロエグい。
ただただ美しい世界を見せるんじゃなく、光の逆サイドを徹底的に嫌な人間として演じ切る木村文乃さんの存在で、映画全体の味わいと感情の振れ幅がデカくなってる(しらんけど)。


俳優、すげぇ仕事、めちゃ嫉妬した。

演じるという自己表現で、人の心を動かす仕事。
あぁ羨ましい…。
責任自分論やけど自分の影響力の小ささに嘆く。


テーマは恋愛。けど、青春のキラキラしたそれではない。

迷い葛藤し、粋も甘いもを味わい尽くしてきた51歳だからこそ、染み入る感動があった。
ジャンルは恋愛というか、自己啓発というか。

だからこそ、同年代の方にこそ観てほしい。
自分の人生を愛でるキッカケになるはずやから。

あぁ、小説を再読しよ。

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