元同僚からスピーチ原稿を依頼されました。折角なので、今、どんな頭の使い方をしているかを言語化しておこうと思います。スピーチはシナリオで9割です。シナリオがポンコツであれば、どんだけ話し上手であってもポンコツのスピーチになります。漫才の台本がポンコツであれば漫才はやっぱりポンコツです。映画の脚本がポンコツであればやっぱりその映画はポンコツです。
ということで、スピーチ、プレゼン、講座など人前で話すときのシナリオを考えるときのポイントを3点に絞って紹介します。今、まさにスピーチ原稿を依頼された私は、この3点で思考中です。
1.その場に相応しいこと
✅️この場のそもそもの目的は?
✅️この場に相応しくないのは?
スピーチを依頼されたら(プレゼンも講座も同じ)最もエネルギーを割く必要があるのが「 取材 」です。調査と置き換えてもOKです。スピーチを考える前に「 その場のこと 」を詳細に言語化していくことです。何の目的で開催されている場なのか?誰が参加するのか?参加者はどんな感情で座っているのか?どんな雰囲気なのか?どんな会場なのか?どんな広さなのか?どんなシチュエーションなのか?テーマは存在するのか?タブーは何?etc…
シナリオを考える前にスピーチのデキの9割は決まっています。この事実を99.9%人が知りません。ので「 思いつきの 」アイデア勝負でスピーチ原稿を作成しています。
2.自分に期待されていること
✅️で、主催者が自分にスピーチを依頼した理由は?
✅️「 私だから 」期待されていることは?
「 期待の正体 」を言語化することが「 私ならではの 」スピーチになっていきます。相手はあなたにただスピーチをして欲しいのではありません。「 あなただから 」期待されている要素があります。「 あなただから 」分かって欲しい要素があります。
期待が分からなければ、依頼者にストレートに聞きましょう。
依頼者自身も明確に言語化されない場合がほとんどです。が、相手とのやりとりの中で、なんとなく自分に期待されていることを感じ取れるハズです。
期待を言語化せずスピーチを終えた場合の残酷な状況がこれです。「 スピーチありがとうございました 」と依頼者は感謝の言葉を伝えてくれます。が、その心の奥では( 期待外れだったな… )と、あなたの評価を落としています。あなたが相手の期待を言語化しなかったことにその原因があります。
3.相手の株を上げること
あなたがスピーチすることで、相手の株を上げてください。
✅️主催者(主役)の株が上がるエピソードは?
✅️聴衆が「 おぉすごい! 」と唸る、株が上がるエピソードは?
あなたが「 やってあげる 」のは、依頼してくれた相手の株を上げることです。スピーチの依頼者が主宰者かもしれません。運営責任者かもしれません。いずれにしても「 相手の株を上げてあげる 」んです。あなただから知るエピソードで相手の株を上げるんです。あなたしか知らない相手の魅力を伝えてあげるんです。「 そんな素敵な一面があるんや! 」と聴衆に聞かせるんです。おべんちゃらを伝えるのではありません。エピソードです。
相手をイジることでウケに走ってはいけません。その場限りウケを狙う快楽に溺れてはいけません。相手の株を落とすエピソードは、今の時代とにかく滑ります。炎上します。気をつけましょう。
ユーモアを添えて…
この3点で思考してみてください。言語化してみてください。あとは実践での検証です。シナリオを考え→スピーチで実践→聴衆の反応→次回のシナリオに活かす、の繰り返しです。
で、スピーチを上質に仕上げる味付けは「 ユーモア 」です。どんなスピーチでもプレゼンでも講座でも、ユーモアがブレンドされるだけで一気に上質なスピーチに変わります。それがゆえにユーモアというのは扱いが難しいのも事実です。ユーモアにチャレンジしたい人は、YouTubeで検索してください。「 スピーチ ユーモア 」って検索すれば、ハリウッドスターの受賞スピーチがいくつかヒットします。観ているだけで楽しめますからね。まずはそこから!
コメント