【不登校親の手記】悩みの9割はお金。残り1割はお金「 あった方が良い 」学歴とお金、そして社会性

Q:お金があれば幸せか?
A:はい、Yes of course

すると、必ず出てくる
「 でも、お金持ちで不幸な人いるよね? 」
この意味のない問い。全ての事象に「 例外 」は存在する。こゆのは「 言いたいだけ 」の問い。よくYouTubeの討論番組で、こゆ例外をドヤ顔して問いかけている人は、ヤバい奴です。その問いをしたいなら「 お金が無い人は、みんな幸せですよね? 」と問わないとフェアではありません。

で、この手の問いは、結局「 あった方がいい 」に帰着します。
お金であれば、一生困らないくらいに「 あった方がいい 」 
1億円よりも10億円あれば、一生困らんでしょう。

不登校親の終わり無き不安とその正体

ってなことを考えさせられたのが、昨日の元奥さんからの電話でした。

長男くん(16)は、
・昨年、高校入学して一ヶ月で不登校
・今年1月に通信制高校へ編入
・現在、通信制高校の退学を希望

週末、長男くんと2日間のバス旅行中に、通信制高校の退学希望を聞かされた母親(元奥さん)。
が、心配(不安と愚痴)を私に電話してきた、という流れです。

・私(50)は4年前同日に離婚&会社員辞める
・現在、長男(16)と2人暮らしのシンパパ
・元奥さんと長女(13)が元々の自宅で2人暮らし

母親としては、何とか(通信制高校でも)高卒だけは取ってほしい。
大学へ進めるなら進んでほしい。

ちなみに長男くん、通信制高校を退学すれば最終学歴は「 中卒 」です。
大学受験をするためには「 高卒認定試験 」に合格する必要があります。
で、それから大学受験。

なので「 受かったら 」という前提なので、長男の学歴はいずれにしても「 中卒 」です。
ので、母親として「 通信制高校を辞めずに、高卒の学歴を… 」と願うのは、ごく自然なことです。

ここで立つ問いは…

Q:あなたは、子供にどこまでの学歴を求めますか?

やっぱ、これも「 あった方が良い 」に帰着する親は多いでしょう。
・大卒の学歴が、あった方が良い
・できれば、それなりに有名な大学(高偏差値の)
・少なくとも、四年制大学

「 あった方が良い 」という言葉は、こんな風に最強です。
なんちゅーか、事実でもないし、ロジカルでもない。
ただの感情論でしかないのに、まぁまぁ最強。反論の余地を奪います。

ま、もちろん「 本人が望むように生きれば良い 」という帰着もそれなりの強さを持つ時代です。が、
「 本人が望むように生きれば良い。が、学歴はあった方がいい… 」が、やっぱ最強です。

この「 あった方がいい 」ってのは「 あって損することはない 」って意味です。
無ければ困ることはあります。が、あって困ることがない(ほぼ)、っていう文脈です。

現実社会は、学歴があろーがなかろーが、それこそ様々です。
中卒の大金持ち、大社長もいます。し、高学歴の大金持ち、大社長もいます。
ま、わざわざ書かんでいいことです。

いずれにしても「 あった方がいい 」の裏の文脈は、

💰️学歴と年収は比例するから、学歴はあった方が良い💰️

中卒、高卒、大卒、と年収の差、です。
これは、いわゆる「 選択肢の幅 」です。

良い悪いは別にして「 東大卒で、芸人 」と聞くと、なんか「 失敗している 」気がします。よね?なぜゆえに、そんな「 アホな選択をした 」と。「 東大卒で、アルバイト 」も同じでしょう。
東大卒で「 官僚 」「 大手一部上場 」「 外資系コンサル 」と聞くと「 さすが 」って日本語が続きません?

これが、なんとなく我々に刻まれている「 学歴と年収 」という文脈であり公式です。
もちろん、職業に貴賎はありません。

その意味で、長男くんの「 中卒 」ってのは、ピラミッドの底辺です。
選べる仕事は限られています。
いわゆる、就職活動ができません。選ばれません。
あなたが採用責任者であったとしても、よほどの眼力がない限り、中卒の履歴書はゴミ箱にドラッグ&ドロップします。
ちなみに、長男くんの学力は、中学校でトップレベル。
通信簿でいうと、オール5レベルの学力(短期的に記憶して、文字に書き起こす力)はありました。

母親が心配しているひとつめは「 学歴 」です。
が、本丸はそこじゃありません。

悩みの心配の9割はお金。残りもお金。

最初は学歴の話でした。が、聞いていると、心配の根本は「 お金 」です。

これは、長男くんの就職、収入、所得のお金ではありません。
養育費、子育て、生活費のお金です。

「 子どものために…と払い続けるだけのお金がない 」
「 子どもの希望を全部聞いていくだけのお金がない 」
「 それだけ稼ぎ続けられる力も、自信もない 」

不登校になってから、想定外の支出が続いています。
これが、離婚前であれば、私自身が会社員であり、
それなりのサラリーが保証されていました。

が、今は離婚して、シングルマザーとして働く収入源だけです。
し、現在の仕事を続けることで、右肩上がりに収入が増えることも期待できません。
家のローンの支払い。
長女(中2)に掛かるこれからの学費や生活費。
年頃の長女自身も「 あれもやってみたい 」「 これもやってみたい 」と要望を出してくる…
で、今回、諸事情により家を出ることになった長男と私の2人暮らしによる、さらなる出費…

お金の不安

もちろんこれは、不登校親だから、ということに限りません。
いわゆる、不登校じゃない親であっても、同様に子育てにお金は必要です。

が、です。
不登校親の不安というのは「 我が子の見えない未来への不安 」なんです。
高校へ入学すれば、だいたい卒業します。
高校を卒業すれば、だいたい進学か就職です。
で、あれば、親としても分かりやすく応援できます。
「 あと、どれくらいのお金が必要か? 」です。

が、これが見えない…

成人年齢が18歳になったから、とて。
仮に、大学に入ってから、とて。
また不登校…退学を希望する可能性は大いにあって…

お金が10億円もあれば、
まぁ、どーとでもなるから、好きなように生きればいいさ、
そのうち、何か見つかるでしょう…
なんて言えるわけです

「 あった方がいい 」んです


我が長男くんの抱える問題ってのは、そもそも、そこが本丸でもありません。

生きてゆけるのか?

不登校って、それこそ、子供によって理由は様々でしょう。

で、我が長男くんの理由は(本人が、言葉にしないから、あくまでも妄想に過ぎないが)

・対人恐怖症
・コミュ障

下記、マズローの5段階欲求です
多くは【第3段階】会社やサロンなどの組織内での人間関係に悩みます。
もしくは【第4段階】の「 私を認めて欲しい 」ということに悩みます。
が、これらはいずれにしても「 組織に所属していること 」が大前提で語られる文脈です。

【第5段階】自己実現の欲求
【第4段階】承認の欲求
【第3段階】社会的欲求…所属していたい、仲間が欲しい
【第2段階】安全の欲求…身の安全
【第1段階】生理的欲求…食う寝る的な、生死に関わる欲求

我が長男くんってのは【第3段階】組織に所属すること、そのものが【第2段階】を脅かしているんです。組織に属することが、自分の安心安全の妨げになっているわけです。

それは、つまり
・大学に合格したとして、で、大学で人と交われるのか
・就職したとして、で、職場で人と交われるのか

つまり、生きていけるのか

もはや、直視したくない問いであり、そして「 願い 」です。

これが本質です。

学歴があると就職で有利になる。選択肢が増える。「 あった方がいい 」
お金は「 あった方がいい 」

でも、これらは社会に参加できる人の話です。

長男くんが抱えているであろう「 社会と交われない 」という問題が「 あった方がいい 」を複雑化させてくれます。
ってか、見えていません。分かりません。こればかりは本人にしか解決できません。が、本人に問いを持たせても…です。

ちなみに、長男くんにとって散髪に行くことは、大チャレンジです。見知らぬ人と強制的に1対1のコミュニケーションを強いられるので、とても勇気とエネルギーを消費する時間です。

不登校親、と言っても様々です。
私も元奥さんも初めての不登校親です。

ま、今の世の中どーとでもなるし

という、楽観的で乱暴な言葉を受け取ることは容易です。

が、実際、生きるのは本人です。

「 この子は社会と交われるのだろうか。 」
「 働いて、自立して、生きていけるのだろうか。 」

不登校とは、学校へ行けるかどうかの問題ではありません。
親にとっては、子どもが社会の中で生きていけるのか。

この見えない未来への問いが、何より怖い。そして不安なんです。

もう一度言います。
不登校親じゃなくても、こどもの将来がどーなるか?は、分かりません。
ので、どの立場であっても「 あった方がいい 」に帰着します。
が、です。

それは、社会に参加しているからこそ言える言葉かもしれない、ということです。

社会に参加しているからこそ
「 子どもの選択を尊重する 」と言えるんです
「 高校卒業までのお金の見積り 」が見えるんです
「 大学に進学したら、その後は就職するだろうから 」子育て卒業の算段が立つんです

「 もう、母親として、何もしてあげられることがない… 」

最初はたんたんと話していた元奥さんは、途中から感情が抑えきれず泣いていました。
不安とか、親としての虚無感とか、上手くいかない自分の人生に対する失望感とか、
様々な感情が蠢いているのでしょう。

不登校から始まり、居場所の喪失、兄妹不和による引越し。
それに伴うさらなる経済的な負担。手を差し伸べても拒絶される虚しさ。


以前の私であれば、何か結論にまとめようとしていた。
が、しない。
というか、ない。

そもそも、こうやって他人事のように文章を書き連ねている私も、まさに当事者。
長男くんと2人暮らし。
長男くんの社会的な交わりは私だけ。
突然やってきた主夫。
で、嵩む出費。
私の悩みの9割もお金。
残り1割もお金。

( 嫌やけど )社会復帰するかなぁ…。
って、約51歳のお前なんか、誰が採用してくれるねん!!!問題w
って、そんな気が、言うてまだ1割。

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