先日、ココナラで、初めましての経営者Gさんからスピーチの相談を受けました。
具体的な会社名は書けません。が、誰でも知る超大手企業の子会社です。
4月に就任したばかりの新社長Gさんの最初の大仕事「 経営方針発表会での社長スピーチ(15分) 」の相談に乗ってほしいという依頼をうけました。お任せください、で、私に辿り着いてもらって良かったです。
その経営方針発表会が先週終わり、Gさんからめちゃくちゃ感謝されました。私、そもそも結果報告をくれる人が大好きです。し、そゆ人は信頼できます。ですが、メッセージだけはなく「 直接伝えたい 」とZoomを依頼されたのは初めてです。
西川様 一度WEBで感想と御礼をいいたいのです、お時間ありますか

私自身、本当に勉強になりました。
短い間でしたが、お世話になりました。
いつか直接お会いして、飲みに行きたいです。
この度は本当に有難う御座いました。



直接お会いしたことないけど、飲みに行きたいって!心を掴む、ってKindle書籍に書いてあることを自ら証明できて何よりです。
いやぁ…嬉しいことですねぇ…。
で、あらためてやっぱ「 シナリオ 」の威力です。シナリオって人の心を揺さぶって掴みます。
Gさん、初めましてのZoomで、既にスピーチの資料を用意されていました。
用意されたスピーチ資料の説明聞き、色々とヒアリングした後で、私はこう切り出します。
「 プランAは、用意いただいた資料を活かしたフィードバックをする 」
「 プランBは、私が考えたシナリオを提案させてもらう 」
どっちが良いですか?と。
と言われると、プランBを知りたくなるのが心情です。
私は、事前のメッセージのやりとりを踏まえて考えておいたスピーチを披露しました。
考え方を伝えたのではありません。
スピーチを披露したんです。
それまでニコニコされていたGさんの顔から表情が消え、唇がプルプル震え、目がウルウル…。
「 ぐっときました… 」
事前に相手に伝えず、その場でサプライズで聞いてもらいます。そうすることで、自分が考えたシナリオと私のシナリオとの違いを生で実感してもらえます。スピーチの劇的Before→Afterを体験した相談者は、一気に心を掴まれます。私の十八番プレイです。
【経営者向け】なぜ経営者のメッセージが響かないのか?社員の心を震わせるスピーチ3つの極意
経営方針発表会の場で、数字や戦略、評価制度などの具体的スペック盛り盛りの情報は、聞き手(社員)にとっては苦痛…苦行…(ゴミ情報)になっています。で、そんなことをズバッと指摘してくれるブレーンは、社内にはおりません。いたとしたら、その人を手放してはいけません!
1. 【引き算】15分で人は3つも覚えられない…ってか聞いてない!
熱量がある経営者ほど情報を詰め込みがちです。Gさんも15分のスピーチで言いたいことがあれもこれも…。
スピーチで最も重要なのは「 何を捨てるか 」です。細かい数字や部門別の施策をだらだらと並べるのはNG。よりも「 どこを目指すのか? 」というビジョンが重要。「 海賊王におれはなる 」というあれです。数字を使うにしても、各部門別の細かい数字目標を並べるのではありません。「 2030年に10億を目指す! 」というワンメッセージに絞ってください。経営者が思っている500倍、社員というのは会社の数字に興味を持っていません。こんなシンプルで良いの?と違和感がある極限まで削ぎ落としましょう。
2. 【預言者】社員の不安を先回りして言語化する
私たち人間は変化を嫌います。現状維持バイアスって言葉が有名です。つまり、新社長による経営方針発表を聞かされる場というのは、社員にとってワクワクイベントではなくドキドキ不安なイベントなんです。「 新社長になって何が変わるのか?」「 (待遇面で)損をしないか? 」と。この心情理解こそが、違いを生み出すスピーチになります。
「 そんな不安を抱いていると思います 」というその言葉があるなしで、聞き手のスタンスが180度変わることは、容易に想像がつくでしょう。
3. 【原体験】一流企業の話ではなく、あなたの話
ビジネス書に書いてあった綺麗な言葉は、社員の記憶に1ミリも残りません。世界的な有名企業のエピソードを聞かされた社員の気持ちを想像してください。
それよりも、自社の従業員をHEROにしてあげてください。社員やパート・アルバイトさんのエピソードを、サプライズで登場させてください。お客様に感謝されたその理由を伝えてあげてください。本人はもちろん、他の従業員もが誇りに思える物語を、経営者としてどれほど誇らしい気持ちか、伝えてあげてください。
私のことをスピーチにしてくれる社長、そんな現場のエピソードを拾ってくれる経営者に、心を動かされます。ドラマは世界企業で起きていません。自社の現場で起きています!
社長業とは、ある意味でスピーチ業
社長ってのは孤独だ、社長ってのは判断して責任を取るのが仕事だ、社長ってのは…
私は社長の大切な仕事のひとつに、スピーチがあると思っています。経営コンサルタントとして数百社と関わらせていただきました。数々の会社と関わると見えてくるんですよね、従業員満足度が高い会社と低い会社の違いです。それが、社長のスピーチ力の差でした。従業員満足度が高い会社の社長ほど、従業員に対して、自分の声を多頻度に届けておられます。逆の経営者の口癖は「 会議で伝えている 」「 幹部に伝えている 」です。
違うんです。経営者のスピーチ力って、一度言ったとか、幹部には言ったとかじゃないんです。伝わるまで100万回でも1億回でも言い続けるというスピーカーであるかどうか?あろうとしているかどうか?なんです。
そうなると、話が上手いとか下手とか関係ありませんよね?
そ、経営者にとって、本当に大事なのは、スピーチのシナリオではありません。経営者という職業理解、そして気合い!根性!愛!です。
とまぁ、世の中にスピーチライターはたくさんおられます。が、私ほど経営者と仕事をしてきて、従業員と仕事をしてきて、自分自身も会社員の立場で24年も働いてきて、で、自身も経営コンサルタントとして数千回プレゼンしてきて…で、
経営者に意見を言えるスピーチライターは、いません。
そうなんです。経営者って、結局、意見を言われなくなります。社長スピーチも「 どうやった? 」って聞けば、100人中100人が「 良かったです 」って返してきます。これは、日本社会であれば仕方ありません。
社長が用意したシナリオ(プランA)を却下して、プランBに変更しましょう!って提案する人なんか社内にいません。ってか、外部を探してもなかなかおらんでしょう。
ご参考ください。

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