伝えるために9割を捨てる。「 相手に喜ばれていい 」と、自分に許可を出す!

※この記事は、中高生の演劇を評価するものではありません。

【1】では、未完成だからこその青春、中高生の可能性について書きました。
【2】では、学生の演劇を見ることで、改めて感じたプロの技術力について書きました。
【3】の今回は、プロの講師が備えている「 捨てる力 」と「 喜ばれる勇気 」を書きます。

【1】青春がまぶしい理由は、未完成だった!立命館守山@滋賀県の文化祭_260914
【2】プロの技術は、素人の舞台を見るとよく分かる。_260915


今日のお題は、こんな感じ

Q:あなたのクラスでは、文化祭の演劇で「 アナと雪の女王 」を演じることが決まりました。
舞台の時間は30分。30分の構成は、シナリオライター役のあなたに一任されています。
さて?

先日、立命館守山中学校・高等学校@滋賀県の文化祭で4つの演劇を生鑑賞してきました。
中学生2演劇、高校生2演劇。

たまたま?中学生も高校生も「 アナと雪の女王 」を演じていました。
中学生は20分、高校生は30分です。
原作となる映画は102分。それを舞台で演じるわけです。

で、結論、中学生も高校生も「 超高速ダイジェスト版 」の演劇でした。
とにかく、展開が早い。
物語が、ものすごい速さで進んでいく。

私は、原作の映画を観ているので、ストーリーを分かっています。
が、知らない人からすると、登場人物の関係性も物語も分からないまま終わったでしょう。

※中高生の演劇自体を評論することを目的としておりません!
※そもそも、クラス全員で足並みを揃えて文化祭に臨むってだけで青春ドラマやしね!

で、その、超高速ダイジェスト版を観ながら、やっぱ、プレゼン演出家としては
頭の中で色々と言葉を戦わせてしまうんですよね。

まず、改めて気づくことは( やっぱ、詰め込むんやなぁ… )って。
🔰新米講師あるあるです。とにかく、詰め込むんですよね。
60分の講座の中に、あれもこれも、これもあれも情報を。
ぎゅーぎゅーに。

詰め込むことで、顧客満足を高めようって気持ち。
と、詰め込まないと、自分が不安で仕方ないって側面。

ここが、プロとアマの境界線で。
プロになればなるほど「 捨てる 」んですよね。
削ぎ落としていく。
削ぎ落とすことで、伝えたいメッセージが際立つ。
文字にすれば当たり前です。
が、捨てるのが怖いんですよね。

( それで、満足してもらえるのか… )

という、不安が拭いきれません。

んが。
同じなんです。

Q:で、あなたが顧客の場合、あれもこれも詰め込まれた講座を聞いたときって、どう思いました?
Q:で、あなたが観客の場合、全部詰め込まれた超ダイジェスト版の演劇を、どう思いました?

同じなんです。
逆になればメタ認知が働くけど、自分が主体になったときに見えなくなる。

プロとアマの境界線は、両方の立場からメタ認知を働かせる。
で、詰め込むのがアマチュア。捨てるのがプロです。
※捨てることだけが正しいと言っているのではない


私がシナリオを一任されているとすれば、102分のダイジェスト版のシナリオは選択しません。

8割、9割のシーンを捨てます。
登場人物も捨てます。アナとエルサとオラフ…だけにするかもしれません。

シーンは、どこか一部に光を当てるかなぁ…
そうすることで、台詞もゆっくり、間もたっぷり使えます。
場面転換の慌ただしさも防げるしね。

で、原作を忠実に再現することには拘らんやろうな。
原作の要点を押さえつつ、観客を巻き込む笑い、エンタメ要素を組み込むでしょう。
原作の要点を押さえておくってのはめちゃ大事。じゃないと、ただのおふざけになって散らかるだけなんで…

ま、詳細はさておき。
大事なのは「 原作を忠実に再現すること 」ではなく

相手に喜ばれる勇気

です。
多くの講師が口にはするんです。「 相手に満足して欲しい、喜んで欲しい 」って。
でも、実際にやっていることは、詰め込むことで「 自分の不安を誤魔化すこと 」。

捨てることってのは、
相手に喜ばれる勇気、です。

もっとスピリチュアル的に書くと
「 相手に喜ばれていい 」と、自分に許可を出す、です。

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